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桃源郷、衣料品通販買収でPB強化へ

2010年 3月25日 18:35

8men.jpg 雑貨などのネット販売を行う桃源郷(本社・東京都渋谷区、大橋淳社長)は、オリジナル商品の開発に注力する。これまで独自商品は一部のアウトドア用品にとどまっていたが、数年後に全商品数における自社商品比率を50%まで高める。利益率の改善を図りネットへの広告費を増強、新規客獲得を強化したい考えだ。まず、09年11月に男性向けアパレルの通販事業を買収したことに伴い、ベビー用品やワイシャツ、女性向けアパレルなどで自社商品を開発していく予定だ。

 開発する独自商品は他社との差別化を図るためベビー用品からスタートし、来期(11年3月期)以降に販売する予定。デザインを重視したワイシャツや、他社での取り扱いの少ない女性向けのライダースジャケットなどの開発を計画する。桃源郷が展開する楽天市場の通販サイトやビッグローブで展開する競売サイトなどで販売する。

 今後、インテリアや雑貨、アパレル、アウトドア用品などのメーカー通販の買収を積極化していく方針。製造のノウハウを社内に取り込み、最終的には商品数における目標自社商品比率は80%前後を目指す。

 これまで自転車などの一部で独自商品を販売していたものの、品ぞろえの大半が仕入れ商品だった。価格競争が激化し、検索サイト経由での集客に限界があると判断。利益率の高いオリジナル商品のラインアップを強化し、自社サイトなどへの販促費を増やしたい考えだ。

 桃源郷は09年11月、男性向けアパレル通販を行う「ボディーバター」を買収。買収金額は数千万円とみられる。商品デザインや型、仕入先リスト、数人の人材を譲受し、アパレル製造のノウハウを取得。新たに一人のデザイナーを採用し、メーカー機能を強化した。

 また、ボディーバターが運営する通販サイト「白金ボディーバター」で取り扱うオリジナルのアウターやパンツ、トップスのほか、バッグやシューズ、ハットなどの小物の在庫を引き継ぎ、品ぞろえを拡充した。

 顧客数は40―50代を中心に十数万人増加し百万人前後となった。売上高は月商1千万円の上乗せを見込む。今期(10年3月期)は広告費の縮小などが影響し、減収増益となる見通し。

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