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ヤフーとイオン九州 即配ECを再開、エリア・商品数を拡大

2020年 5月28日 09:05

 ヤフーは受注から最短30分で商品を配達する超即配サービス「PayPayダッシュ」の実証実験を再開した。同試みは今春から実施していたが、新型コロナの影響で休止していた。再開にあたって対象地域や販売商品数を拡大し、新規利用者の取り込みを図っていく。

 「PayPayダッシュ」は3月16日から、イオン九州が組んで福岡市内の西鉄福岡(天神)駅付近の地域(福岡市の中央区と博多区の一部)に限定して実施していたもの。専用アプリ上で利用者が注文した商品(弁当、おにぎり、パン、カップ麺、飲料、菓子、調味料など約150種類が対象)を専門配達員が市内のイオン店舗「イオンショッパーズ福岡店」で該当商品をピックアップ、指定した場所に自転車で30分から1時間で配送。決済は商品注文時に「PayPayダッシュ」のアプリ上でクレジットカード決済するか、商品引き渡し時に配送員が利用者のスマホを読み取り、ソフトバンクグループのPayPayが展開するスマホ決済サービス「PayPay」で行う仕組みだった。同実証実験は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて4月4日までに休止していたが同日から再開した。

 再開に伴い、展開エリアを従来の福岡市内の天神に加えて、博多駅周辺や博多南などの一部のエリアも追加した。

 また、ランチタイム時に弁当や菓子などの購入が多かったことなど休止前の実証実験の結果を踏まえて、弁当や総菜、サラダなどを中心に販売商品数を約330種類までに拡充。さらに従来まで設けていた利用する際の最低注文価格(700~2000円の間で変動)を期間限定(終了時期未定)で撤廃した。あわせて5月末まで販売価格を2割引とするクーポンコードを付与する試みも行う。これらにより新規利用者の獲得を図る狙い。
 
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