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楽天の「眠活」商品トレンドに、睡眠の質改善する食事に注目も

2025年 5月 1日 12:00

 楽天グループは4月24日、運営する仮想モール「楽天市場」の購買データなどをもとにした、睡眠関連商品のトレンド予測を発表。心地良く眠るための「眠活」や、睡眠の質改善に寄与する「睡眠メシ」などがキーワードになるとしている。

 近年は、睡眠関連ビジネスとして、スマートフォンアプリやリストバンド、指輪型デバイス、ヘッドセット、寝具センサーなどの「スリープテック」市場が拡大。楽天市場ECコンサルティング部ホームライフ事業課の淺田はるかマネージャーは「睡眠関連ビジネスの中でも、とりわけスリープテック市場が盛り上がりを見せている。世の中の睡眠に関する注目の高まりもあり、楽天市場では睡眠関連アイテムの流通額が右肩上がりで伸びている」と説明。楽天市場では約40万点の睡眠関連アイテムを扱っており、商品名に「睡眠」を含み商品の流通額は、2019年から24年で約6.4倍に増加した。また、楽天市場のSNS「ROOM」における睡眠関連の投稿数も、24年は19年比で約10倍となっている。

 同社では、睡眠の質改善を目指す「令和の眠活」が今後トレンドになると予測。スリープテック市場の拡大により、睡眠時間や質を計測することがより身近となり、質の良い睡眠に取り組むため、生活習慣を整え、睡眠の質を上げるアイテムを活用する動きが活発化する、というもの。

 快適な睡眠環境を作る機能を備えた「エアコン」(19年比で24年の流通額約2.2倍)、素材や品質にこだわった「スリープウエア」(同1.8倍)、サプリメント(同7.2倍)、電気毛布(同3.4倍)、ハーブティー(同約10倍)、アイマスク(同約6.9倍)などが注目アイテムだ。

 また、書籍通販サイト「楽天ブックス」では、睡眠をテーマにしたレシピ本やダイエット関連本の24年における売り上げが、前年比30%増となっている。同社では、健康や美容、ウェルネスの観点から、睡眠の質を高めるとされている栄養素を含む食材を活用した「睡眠メシ」への関心が高まるとみている。

 さらに、旅行予約サイト「楽天トラベル」では、睡眠や快眠といったキーワードを含む、24年の宿泊プラン数が、19年比で約50%増に増加。良質な睡眠を目的とした旅行の形態「スリープツーリズム」が、日本においても拡大するとした。

 4月24日に開催された報道陣向け説明会では、睡眠コンサルタント.友野なおさんによる、睡眠の大事さや五月病との関係性についての解説があった。また、楽天市場における睡眠関連アイテム約30点が展示.紹介されたほか、ぐっすり眠れる「快眠部屋」での仮眠体験や、「睡眠メシ」の試食も行われた。
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