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【新森健之社長聞く ショップチャンネルの現状と今後】 コロナ禍で前期は減収に、生放送時間の減少響く

2021年 7月 8日 12:30

 通販専門放送を行うジュピターショップチャンネルの2021年3月期決算はコロナ禍に対応して同社の事業の強みとも言える”生放送”の時間が減ったことなどによる影響で、減収減益となった。一方で新たな投資や試みに積極的に取り組んでいるようで将来的な成長に向けての一手を着実に進めている。同社を率いる新森健之社長に現状と今後の方向性などについて聞いた。







 ――2021年3月期の業績は。

 「売上高は1610億5200万円で前年比1・4%減だった(※営業利益は前期比14・0%減の199億4900万円、経常利益は同13・3%減の202億6000万円、当期純利益は同14・1%減の139億4200万円)」

 ――その理由は。

 「新型コロナウイルスの拡大に伴い、昨年4月に緊急事態宣言が発出されたことを受けて、従業員や取引先の健康や安全を確保する観点から感染対策を優先し、これまで実施してきた24時間生放送をやめて、収録番組をメインとした体制に切り替えた。4月8日からすぐに午後3時から同7時までの5時間を録画放送とし、12日からは生放送を7時間、残りの17時間は事前収録番組を放送した。5月19日には生放送時間を12時間に、6月5日から16時間(※今年4月から生放送時間は1日20時間に拡大した)まで戻したが、やはり、生放送時間を大幅に減らした第1四半期(4~6月)の前半は予定していた特別番組が放送できなかったり、紹介商品数も大きく計画を下回ったことなどで落ち込みは大きかった。準備が十分でない状況で、制作に臨み、それほど多くの収録番組を制作できないまま、同内容の番組を繰り返して放送したことで生放送に慣れ親しんできたお客様にとっては飽きが出てしまい、離れてしまったことなどで第1四半期の売上高は前年同期比で2割減と落ち込んだ。第2・3四半期(7~12月)は6月から生放送時間を16時間としたことなどで紹介商品数などが増えたことや、夏に予定されていた大規模なスポーツイベントが中止となったことも影響してか、当社の番組の視聴者が想定より多かったこともあり、前年同期の実績を上回ることができた。第4四半期(1~3月)は前年同期が好調だったことで、若干、下回った。第2四半期以降は悪くない形で推移していたが、第1四半期の落ち込み分でトータルでは売上高は前年実績に若干、届かなかった。18年度(2019年3月期)は創業来初の減収となったが、19年度(2020年3月期)は”原点回帰”を掲げて当社のビジネスの基本である商品と番組の開発に注力し、ファッションを中心に新しいブランド・商品の発掘と育成を実施するなどし、売上高は過去最高額を更新するなど再度、成長軌道に戻すことができ、20年度(2021年3月期)もその勢いのまま、いこうと考えていた。手ごたえもあったわけだが残念だ」

 ――利益面は。

 「売上減に加えて、固定費は変わらないため減益だった」

 ――前期は新規顧客が増え(※前年比10・2%増)、リピート顧客を含めた全体の顧客数も増加(前年比4・7%増)し、客数は順調だった。

 「先ほど申し上げたように生放送時間が減ったことで用意していた新ブランドなどが紹介できなかったこともなどもあり、お客様1人あたりの購入頻度が下がった。年間で何度も購入頂いている上位顧客ほどその傾向が強かったことで平均客単価が下がり、減収となった。一方でコロナ禍により、自宅で過ごす方が増えたこともあり、視聴者数が増え、また、家での生活を快適なものにする例えば空気清浄機やエアコン、布団などのほか、外出着ではなく部屋で着るための服など巣ごもり需要に合わせて、紹介商品を見直し、増やしていったことで新規顧客もリピーターも増え、裾野は広がった。商品カテゴリーで言えば、前年比で2割程度、売り上げが増えた食品を筆頭に、ホームグッズ、家電、健康食品が好調で、お出かけやハレの日需要が減ったことで、貴金属などを含むファッションや化粧品の売り上げは需要自体、また、紹介する商品も巣ごもりに即したものにして単価が下がったこともあり、前年比では落ち込んだ」(つづく)


 
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