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ジェイフロンティア ECスタジオを子会社化、SNS広告施策・化粧品領域を強化

2022年 7月21日 12:00

 ジェイフロンティアは、化粧品や健康食品の通販を行うECスタジオを子会社化した。株式の70%を取得。取得価額は、約12億7400万円。ECスタジオが持つウェブ・SNS広告の知見を取り入れ強化を図るとともに、化粧品領域の事業を強化し事業拡大、競争力強化を進める。
 

 7月15日開催の取締役会で決議した。譲渡予定日は、同月22日。ECスタジオの残る31%の株式は、同社の嶋田怜輔社長が保有する。ジェイフロンティアは今期(23年5月期)第1四半期にのれん計上を予定するが、業績に与える影響は軽微としている。

 ジェイフロンティアは、医療・ヘルスケア領域でデジタル技術を活用したサービスを展開。健食通販のほか、オンライン診療・服薬指導から処方薬の宅配をワンストップで提供する「SOKUYAKU(ソクヤク)」を展開する。

 ECスタジオは、化粧品、健食のD2Cブランドを展開。ボディケア商品を中心とする「WEEED(ウィード)」、商品、サポート、価格の3つの品質にこだわったサプリメントブランド「fine base(ファインベース)」、アマゾン限定ブランドのボディメイクプロテイン、サプリ「FINESPORTS(ファインスポーツ)」を展開する。各ブランドの商品開発数はこれまで30種類を超え、商品企画力に強みを持つ。

 また、ウェブ・SNSの広告施策に強みを持つ。フォロワー数1~10万人ほどのマイクロインフルエンサーの活用に知見を持ち、主力の「ウィード」は発売から約1年で累計10万人の顧客を獲得。とくに20~30代の女性層から支持を得る。

 ジェイフロンティアは、子会社化で20代を中心とする新規顧客を開拓。ECスタジオが持つノウハウ、運営体制・人材を取り入れウェブ・SNSの広告施策を強化する。

 化粧品領域の商品ポートフォリオも拡充。化粧品、ボディケア、スキンケア分野で新たな商品を展開し、顧客開拓を進める。

 ECスタジオの21年6月期の売上高は、前年比0・6%増の10億8100万円。損益面は、営業利益は1000万円(前年は700万円の損失)、経常利益は同5・5倍の1100万円、純利益は0円(同100万円の利益)。19年6月期の売上高は、約15億円。
 
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