アパレル店頭在庫のEC活用について
これまでタブーとされてきたアパレル店頭在庫のEC活用が動き出しつつある。大手アパレルが大規模な店舗閉鎖を計画する中、これまで以上にネット販売を重視する企業が増えており、潮目が変わりつつある。
三陽商会は昨年4月、自社ECで商品が完売しても直営店の在庫から引き当てて販売できるようにしたところ、ネット売り上げを約5%押し上げる効果があったため、今年3月からは自社ECで扱う全ブランド、全店舗に拡大している。
パルコは昨年5月にショップブログ連携型の通販を開始。販売員が店頭在庫で商品登録・オンライン販売を行い、ブログを使って接客することで営業時間外や商圏外からの利用にもつながり、同サービスの売り上げが店舗販売の10%を超えるショップも出てきた。
ルミネも今年4月、通販用倉庫に在庫がない場合に店頭から商品を引き当てる仕組みを実装。売り上げを実店舗に計上しながらECの欠品防止につなげる。一部ブランドでテスト中だが、対象を広げる考えだ。
一方、英ファーフェッチは世界のセレクトショップを集めた通販モールを運営。在庫は持たず、商品は出店企業の店頭から発送する仕組みを整えており、すでに日本展開も始めている。アパレルや商業施設でこうした動きが広がれば、ファッション通販モールの慢性的な在庫不足の解消にもつながりそうだ。
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一方、英ファーフェッチは世界のセレクトショップを集めた通販モールを運営。在庫は持たず、商品は出店企業の店頭から発送する仕組みを整えており、すでに日本展開も始めている。アパレルや商業施設でこうした動きが広がれば、ファッション通販モールの慢性的な在庫不足の解消にもつながりそうだ。