オズ・インターナショナル、頭皮ケアブランド立ち上げ
2017年06月08日 15:24
2017年06月08日 15:24

健康食品や医薬品の個人輸入サイトを運営するオズ・インターナショナルが女性向けスカルプケアの自社ブランドを立ち上げた。自社ブランドの立ち上げは初めて。これまで個人輸入サイトの運営では顧客と継続的な関係が築きにくかった。リピート通販に参入し、新たな事業基盤の構築を目指す。
新ブランドは「プラシエナ」。頭皮用美容液「スカルプエッセンス クアトロフォーミュラ」(60ミリリットル、税込9720円)を主力に展開する。6月1日にブランドサイトを立ち上げ通販を開始。同月23日から「銀座ロフト」で店頭販売も行う。
運営する個人輸入サイトでも、女性の育毛ケアを目的にしたサプリメント「パントガール」や医薬品商品を扱う。ただ、女性は、女性ホルモンに影響を与える可能性があることから商品に「安心・安全」や「高品質」を求める傾向がある。医薬品ではなく、より緩和な作用の化粧品でのケアを求めるニーズもある。海外商品にこれらニーズに沿った商品は少なく、自然由来成分を使った自社ブランドの立ち上げを決めた。
商品は、国内メーカーと組んで開発。国産サラブレット馬から抽出した「馬プラセンタ」などを配合する。熟成によりプラセンタをはじめとするアミノ酸量を増加させたほか、ナノ化により浸透力を高めたという。今後、シャンプーやトリートメントなど商品ラインアップも充実させていく。
価格は約1万円と高め。ただ、これまで英国発の高級ヘアブラシ「メイソンピアソン」の総輸入販売元として行う通販でも安定的な事業基盤を築いており、女性用の高級嗜好品に一定のニーズがあると判断した。
ヘアケア通販では定期購入を中心に顧客基盤を築くことを目指す。割引施策を中心にオファーを設計。ウェブを中心に新規獲得を進めるほか、雑誌とのタイアップ広告も検討する。一部でヘアサロンルートへの卸販売も検討している。初年度の売り上げ目標は「抑え目の設定で500万円」(同社)としている。
これまで個人輸入サイトでも一部商品で定期コースは設けていた。ただ、商品供給元の事情により安定して提供できなくなる可能性があり、積極的に行ってはいなかった。自社ブランドで定期通販モデルの確立を目指す。
プラセンタは近年、クリニックを中心に頭皮ケアを目的にした「プラセンタ注射」(1回2000円~1万円程度)が注目されている。