通販新聞とは
購読お申込み
広告出稿について
ご利用ガイド
お問い合わせ
記事カテゴリ一覧
特集
通販企業の動向
通販媒体の研究(紙・電波・店)
通販媒体の研究(インターネット)
通販関連団体・官庁の動き
フルフィルメント
通販企業の商品戦略
通販・ECノウハウを学ぶ
(専門家による解説記事など)
通販新聞のコラム
通販新聞電子版(PDF)
通販新聞電子版(PDF)
新規会員登録
ログイン
TOP
在宅オペレーターへの挑戦㊤ NTTソルコ、「漏えいの不安」払拭が鍵
在宅オペレーターへの挑戦㊤ NTTソルコ、「漏えいの不安」払拭が鍵
2010年06月10日 15:42
Tweet
2010年06月10日 15:42
Tweet
カメラやサーバー管理で対応、「TV通販などに最適」
エヌ・ティ・ティ・ソルコ(本社・東京都港区、川守祐市社長)が在宅オペレーターサービスの本格稼動を開始した。昨年6月から試験的に展開していた、ブロードアースの在宅オペレーター用プラットフォーム「ホープス」を本格的に運用する。在宅サービスはオペレーターが自宅でインバウンド(受信)などを行うもので、効率的な人員配置やコスト削減が図れる一方、個人情報保護などの問題があり、これまで活用が進んでいなかった。ただ、コール数の増減幅の大きいテレビ通販などで有効と期待されており、今後、通販事業者の注目が集まりそうだ。
在宅オペレーターサービス「ホープス」は、ネットワーク上のサーバを利用するのが特徴。「セキュリティ」「コール」「オペレータ」の3つの管理機能を実装する。
通話にはインターネットを利用した電話機能のソフトフォンを使用。コールの流れは、まずコールセンターに入ってきた顧客の電話は、自動分配機能でコールセンターか在宅のどちらかに振り分けられる。在宅のコールはブロードアースのサーバを経由しオペレーターに届く仕組みだ。
オペレーターには、PCやヘッドセットなど通常使用する機器のほか、ウェブカメラやタッチペン式のメモボード、指紋認証付USBなどを専用のセキュリティボックスに入れて用意。ウェブカメラは業務状況の確認や情報漏えいの防止などのほか、一人で働くことでの疎外感を払拭する「コミュニケーションツールとしての役割もある」(ソリューション営業部・加藤芳隆部長)ようだ。
PCの基本ソフト(OS)はオペレーター側のOSを使用せず、USB内に収められたOSを使用することで情報のコピーを防止。また、作業内容はすべてサーバで管理。PCにデータが残らない仕様だ。PCは離席して一定時間経過すると自動シャットダウンする。
「在宅サービス」は交通費の削減などのコストカットが図れるほか、席数の一時的な増加など、弾力的な運営ができるメリットがある。ただ、これまで個人情報漏えいのリスクなどがあるため、具現化のハードルは高かった。同社ではこうした対策を施すことで、信頼性を訴求していくと共に、オペレーターのワークライフバランスの観点からも訴求する考えだ。
現在は横浜センターで、SV(スーパーバイザー)などを含め約10席体制で運用。オペレーターの採用基準は「整備を進めている」(同)とし、新規オペレーターの採用も行う予定。既存のオペレーターや以前働いていたOBの活用も行っていく構想だ。
現在は自社のオペレーターの募集採用に関する受付業務が中心だが、今後本格的に受託していく。基本的にはどの業種にも対応できるが、一例としては、繁閑差があり深夜時間帯の受信が多く、拘束時間の長いテレビ通販業務などに「かなり向くのでは」(同)と見る。また、休眠客の掘り起こしなどを目的としたアウトバウンドもニーズがあると踏んでいる。まずはNTTグループ内での活用のほか、トライアルで導入してもらうことで「コスト減の確認や不安を払拭してもらう」(同)考えだ。
(つづく)
前の記事へ
次の記事へ
そのほかの注目記事
FEATURED ARTICLE
OTHER
ラストワンマイル共同組合が運賃を引き下げへ、小型薄型宅配「宅配ミニ」荷物の対応サイズも拡大
ビームスが物流拠点を拡張移転 EC商品も在庫・出荷、自動搬送ロボで省人化
ヤマト運輸がバッテリー交換式EVで集配、自動車会社らと組み実用化へ実証を開始
出店ブランドの課題を解決 ゾゾタウンのデータを分析、服好きな社員が活躍
相川慎太郎社長に聞くサザビーリーグアウルスケープのこれから デジタルマーケ支援を外販、複雑化するブランド戦略をクリアに
カテゴリ一覧
投稿記事
特集
通販企業の動向
通販媒体の研究(紙・電波・店)
通販媒体の研究(インターネット)
通販関連の団体・官庁の動き
フルフィルメント
通販企業の商品戦略
通販・ECノウハウを学ぶ(専門家による解説記事など)
通販新聞電子版(PDF)
通販新聞のコラム
社説
DMプラザ
記者の目
ダウンロード商品
カートを見る
新規会員登録
お気に入り
ログイン
ホームに戻る
エヌ・ティ・ティ・ソルコ(本社・東京都港区、川守祐市社長)が在宅オペレーターサービスの本格稼動を開始した。昨年6月から試験的に展開していた、ブロードアースの在宅オペレーター用プラットフォーム「ホープス」を本格的に運用する。在宅サービスはオペレーターが自宅でインバウンド(受信)などを行うもので、効率的な人員配置やコスト削減が図れる一方、個人情報保護などの問題があり、これまで活用が進んでいなかった。ただ、コール数の増減幅の大きいテレビ通販などで有効と期待されており、今後、通販事業者の注目が集まりそうだ。
在宅オペレーターサービス「ホープス」は、ネットワーク上のサーバを利用するのが特徴。「セキュリティ」「コール」「オペレータ」の3つの管理機能を実装する。
通話にはインターネットを利用した電話機能のソフトフォンを使用。コールの流れは、まずコールセンターに入ってきた顧客の電話は、自動分配機能でコールセンターか在宅のどちらかに振り分けられる。在宅のコールはブロードアースのサーバを経由しオペレーターに届く仕組みだ。
オペレーターには、PCやヘッドセットなど通常使用する機器のほか、ウェブカメラやタッチペン式のメモボード、指紋認証付USBなどを専用のセキュリティボックスに入れて用意。ウェブカメラは業務状況の確認や情報漏えいの防止などのほか、一人で働くことでの疎外感を払拭する「コミュニケーションツールとしての役割もある」(ソリューション営業部・加藤芳隆部長)ようだ。
PCの基本ソフト(OS)はオペレーター側のOSを使用せず、USB内に収められたOSを使用することで情報のコピーを防止。また、作業内容はすべてサーバで管理。PCにデータが残らない仕様だ。PCは離席して一定時間経過すると自動シャットダウンする。
「在宅サービス」は交通費の削減などのコストカットが図れるほか、席数の一時的な増加など、弾力的な運営ができるメリットがある。ただ、これまで個人情報漏えいのリスクなどがあるため、具現化のハードルは高かった。同社ではこうした対策を施すことで、信頼性を訴求していくと共に、オペレーターのワークライフバランスの観点からも訴求する考えだ。
現在は横浜センターで、SV(スーパーバイザー)などを含め約10席体制で運用。オペレーターの採用基準は「整備を進めている」(同)とし、新規オペレーターの採用も行う予定。既存のオペレーターや以前働いていたOBの活用も行っていく構想だ。
現在は自社のオペレーターの募集採用に関する受付業務が中心だが、今後本格的に受託していく。基本的にはどの業種にも対応できるが、一例としては、繁閑差があり深夜時間帯の受信が多く、拘束時間の長いテレビ通販業務などに「かなり向くのでは」(同)と見る。また、休眠客の掘り起こしなどを目的としたアウトバウンドもニーズがあると踏んでいる。まずはNTTグループ内での活用のほか、トライアルで導入してもらうことで「コスト減の確認や不安を払拭してもらう」(同)考えだ。
(つづく)