応援購入サービス「Makuake」を運営するマクアケは12月2日、「マクアケ」でプロジェクトを実施した事業者を対象にした表彰式「マクアケアワード2025」を都内で開催した。

　直近1年間のプロジェクトの中から、サポーター数やサポーターとのコミュニケーション、応援購入金額、話題性、社会的な反響などの観点から同社が選出する「マクアケ・オブ・ザ・イヤー・2025」では25件のプロジェクトを表彰した。

　その中からゴールド賞には、キリンビールの新サービス「人生を共に生きるウイルキー」を選んだ。同プロジェクトは購入された原酒を蒸留所のウイスキー樽で熟成し、一定期間ごとに熟成中のサンプルを届け、最終的に熟成20年のウイスキーを届けることで味わいの変化を楽しめる。

　「マクアケ」で歴代最短の公開4分で1億円を突破し、最終的に2億7300万円強の応援購入を獲得。商品の購入にとどまらず、未来の価値を応援する新しい文化を創造したことを評価した。

　キリンビールの小島亨介氏は「新しい価値を生むには不確実性と対峙することが必要で、高い志と熱意がないと新しい価値を信じ続けることはできない」と強調した。

　シルバー賞はiFLYTEK JAPAN AI SOLUTIONSの音声文字起こしと手書きメモのデジタル化ノート「iFLYTEK AINOTE」を、ブロンズ賞には、おちあいろうによる登録文化財旅館の貸切別邸プロジェクトをそれぞれ選出した。

　そのほか、プロジェクトを複数回実施し大きな成果を残した実行者を表彰する「リピートグロース賞」や、新設したマクアケ初掲載の実行者の中から大きな反響を得たプロジェクトを表彰する「マクアケルーキー賞」なども発表された。会場には40社約60人の事業者が集まり、互いのプロジェクト挑戦を労い合った。