再春館製薬所は、新ブランドを立ち上げた。22年に立ち上げた健康・美容食品を中心とするブランドのコンセプトを強化する。既存顧客への提案からはじめ、くちコミや紹介を中心に新規顧客へのアプローチも行う。

• 　新ブランド「（Positive Rhythm）ポジティブリズム」は、生体リズムの変化に着目してコンセプトを刷新した。「日・週・年（季節）」など時間軸、「いつ、何を食べるか」など時間栄養学に着目し、漢方の研究知見を掛け合わせて、生体リズムを整える製品を展開する。
  
  　第1弾商品として、7月1日に肌ケアや睡眠の質に対する機能を持つ美容ドリンク「ナイトケアコラーゲン」（＝画像、50ml30本入り・税込1万1800円）をリニューアル発売する。魚由来コラーゲンペプチドを配合し、「肌のうるおいの維持」、「肌弾力の維持」、「紫外線による刺激から肌を守る」、GABAによる「睡眠の質の向上」、「ストレス緩和」の5機能で訴求する。
  
  　コラーゲンペプチドの配合量は、リニューアル前の「飲むドモホルンリンクル」の4000㍉㌘から4600㍉㌘に増量した。コラーゲンの吸収効率を高めることが期待されるビタミンCも配合する。
  
  　自社試験では、魚由来コラーゲンペプチドの1カ月の摂取により、紫外線による赤みを抑える機能を確認した。
  
  　「ポジティブリズム」では、すでに展開する「養生薬湯」、「体においしい薬膳スープ粥」、「めぐりの結晶」、「腸活」といった製品も、新コンセプトに基づくリニューアルや製品開発を検討していく。
  
  　顧客へのパーソナライズ提案も強化する。個々の顧客の生体リズム、漢方の観点でこれを判定する独自の診断を行う。体質やタイプ別に最適な製品の提案につなげる。
  
  　新ブランドは、既存顧客や一般向けのイベント等で、生体リズムの概念の啓発、ブランドの世界観を発信する。ECプラットフォームを通じたブランド体験も強化する。「ナイトケア―」は、「美肌も、眠りも、UVケアも。10秒で『飲んで叶えるスキンケア』」といった訴求で、ベネフィットを分かりやすく伝え、漢方発想とサイエンスの融合に向けた企業姿勢の発信も強化する。
  
  　再春館製薬所は、22年に健康・美容食品を中心とするブランド「Lashiku（ラシク）」を立ち上げていた。機能性表示食品のほか、薬膳スープなどを展開。流通を含め販路を拡大していた。ブランド立ち上げを前に、11年には、睡眠と肌の相関関係に着目した美容ドリンク「飲むドモホルンリンクル」を発売した。