エムールが折り畳み家具でtoB開拓、都市部オフィスのニーズに対応

2026年09月16日 13:44

2026年09月16日 13:44

 寝具・家具のネット販売などを手がけているエムールでは今年より、折り畳みができる省スペース設計などで訴求したオフィス向け家具の新商品を発売した。近年は住宅だけでなくオフィスの狭小化も進んでおり、空間の有効活用に配慮した機能を付加することで、既存のBtoCに加え、BtoBでの需要獲得を図っていく。


0918105518_6aac9a064551e.jpg 同社では限られたスペースを有効活用する空間有用性や、誰でも手軽に安全な操作ができる人間工学に基づいた商品設計を開発テーマの一つに掲げている。昨年末には、単にたためる家具ではなく、人間工学に基づいた使い心地と安全性が特徴のトランスフォーム家具ブランド「TATAMU(たたむ)」シリーズを発売。居住スペースの有効活用を求めていた都市部の顧客や、高齢者などを中心に販売を伸ばしている。

 今夏については同シリーズから、新たに主にオフィス向けの利用を想定した折り畳み収納式の「JOBS CHAIR(ジョブズチェア)」(税込価格1万8000円)と、「JOBS DESK(ジョブズデスク)」(同2万5000円)を発売した。

 シリーズ共通の機構である、指を挟みにくい独自のシリンダー構造を採用しており、安全でストレスフリーな開閉動作を実現。軽量化を追求しすぎて簡易的なつくりになるのではなく、しっかりとした重量設計にすることで作業中の安定性も確保している。コンパクトな収納性を担保しながら、毎日の持ち運び作業もスムーズに行えるとした。

 都心部のテナントなど限られたオフィススペースに入居する中小企業などの需要を想定。他の商品との組み合わせによっては1人用としてだけでなく、大会議室やオンライン会議向けにも転用できるため様々な用途で訴求していく。

 オフィス向けの家具をレイアウトごと一式変更する場合は、大規模な投資が必要なケースも少なくないが、同商品であれば1人当たり5万円以内でデスクとチェアを一式そろえることが可能。また、折り畳み式であることから場所をとらず、既存のレイアウトを大きく変更せずとも気軽に取り入れられるという。「安全に使える折り畳み家具は中々他ではない。使い心地と見た目の良さ、適正な価格が揃った商品。オフィススペースに悩む都心ならではの事業になる」(高橋幸司社長)とした。

 なお、販売に当たっては、自社のショールームなどで実際の使い心地を体験してもらいながら、ECでの購入に誘導する形となるもよう。

 現状、同社では本社の2フロアと、立川駅前の「伊勢丹立川店」、青山の予約制店舗の計4カ所でオフライン展開をしている。今年度からは本社を拡張して、オフィス向け家具を体験できる専用スペースを開設。パーテーションや大型テーブルなどと組み合わせたレイアウトも展示しており、導入のイメージを後押ししていく。

 今後もTATAMUシリーズの横展開を行っていき、都市部の住宅・オフィス事情に対応した空間有用性の高い商品を開発していく考え。

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