アスクルがリユース容器でスポーツ飲料販売 事業者向け通販事業で回収、洗浄、充填し再販

2025年07月24日 11:55

2025年07月24日 11:55

 アスクルは7月18日、リユース専用瓶を使用したスポーツドリンクの販売を開始した。同社では環境保護の観点から、展開する事業者向け通販でリユース専用容器を用いた商品を販売する取り組みを進めており、その一環。リユース瓶でのスポーツドリンク販売は来年12月まで行う予定。
0724115424_6881a06029b8d.png リユース瓶で販売を行うのは大塚製薬が製造販売するスポーツドリンクのポカリスエット。250ml用のガラス製のリターナブル瓶に充填して「ポカリスエット リターナブル瓶 250ml」(1ケース24本入り、税込5952円)という商品名で、展開する事業所向け通販「ASKUL」「ソロエルアリーナ」で販売する。

 購入時はアスクルが販売する他の商品と一緒に配送し、購入事業者に商品を飲み切った後、商品配達時に使用された専用ケースごと容器を返却してもらい、当該容器はアスクルの物流子会社、ASKUL LOGISTの配送員が商品配達時に依頼があればその場でケース単位で回収。空き容器が一定量たまった段階で洗浄工場に持ち込んで容器を洗浄し、大塚製薬の向上で洗浄容器にポカリスエットを再充填、再充填が完了した「ポカリスエット リターナブル瓶 250ml」を通常商品と同様に再びアスクルが仕入れて再販売する流れ。販売、回収、洗浄、再充填、再販売までをアスクルの物流インフラを活用することで「従来の一方通行の〝使い切り〟購買モデルから脱却した循環型のBtoB購買モデルを実現していく」(同社)としている。

 スタート時点では東京、神奈川、千葉など首都圏の事業者の中で購入希望があり、運用条件などを精査した上で合致した事業所に販売する。なお、今後は順次、販売対象地域を拡大していく。

 同取り組みは7月から来年12月までの実証販売としており、期間中は商品の提供方法や回収時の運用を検証していくという。

 同社では2022年から、消毒用アルコールやハンドソープ、洗濯用洗剤といった業務用商品を対象にリユース容器を用いた実証販売を展開中。これまでは日用品を中心に行っていたが、今回の取り組みで初めて飲料でも着手する。今後も対象商品を拡充していく。

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