ラピュタロボティクスは7月17日、ピッキングアシストロボット(ロボットと人が協働しピッキング作業する)「ラピュタPA-AMR」の新製品として、重量検品モデルを導入したと発表した。日用品や市販薬を販売する店舗向け倉庫などでの導入を想定。すでに、花王の関東地方の拠点に65台の導入が決まっている。「PA-AMR」の累計導入台数は約800台だが、新モデルの投入により1000台まで増やしたい考え。
「PA-AMR」は、ピッキングアシストロボット市場において、2023年度シェアは61.4%(デロイトトーマツミック経済研究所調べ)でトップとなっている。床工事・レイアウト変更不要で導入できるほか、WMS未導入でも使うことができる。また、サブスクプラント使うことで、初期投資を大幅に削減できるのも特徴だ。
重量検品モデルは、1台で最大4つのトートを個別に計量。計量速度は約1秒で、最小計量値は10㌘。旧来の重量検品カートは横寸法1000mm超が多いが、同モデルはコンパクト設計で、縦612mm、横600mmとなっている。
主要なターゲットは、日用雑貨、化粧品、医薬品、食品、飲料、ペット用品など、消費者の日常生活で頻繁に購入・消費される「FMCG」と呼ばれる商品を扱う倉庫。商品の回転が速いため1日あたりの出荷量、1オーダーあたりの行数がともに非常に多いのが特徴で、特に「ピッキング→検品→梱包・出荷準備」工程にスピードが求められる。そのため、重量検品カート等で検品工程を効率化している現場も多い。「PA-AMR」の重量検品モデルは、ピッキング時間を半減した上で重量検品も継続できることから、置き換えを狙う。
ピッキングした商品をスキャンし、画面上で指示されたトレイに入れる仕組みだが、例えば「6個ピッキングすべきなのに7個置いてしまった」場合は、警告画面が出て作業が続けられなくなるようになっている。正しい個数(重量)でピッキングすると作業が終了する。同様に「6個ピッキングすべきなのに5個しかピッキングしなかった」場合も、重量が不足しているため、「残り1個です」と警告画面が出て、ピッキング作業は終わらないようになっている。作業に習熟していない従業員でも扱える設計となっており、「出荷までのスピードと誤出荷の削減」が両立可能。運搬はロボットが行うため、作業者の歩行距離を削減できるだけではなく、重い商品を人間が持ち運ばずに済むメリットもある。
従来モデルは月額12万円で利用できるが、重量検品モデルは同15万円。同社の須藤圭佑プロダクトマーケティングマネージャーは「(FMCGを扱う企業の場合)自動化への対応に消極的な倉庫もあるが、PA-AMRは導入障壁が低いし、重量検品自体も昔から使われているので、需要は大きいのではないか」と話す。
「PA-AMR」は、ピッキングアシストロボット市場において、2023年度シェアは61.4%(デロイトトーマツミック経済研究所調べ)でトップとなっている。床工事・レイアウト変更不要で導入できるほか、WMS未導入でも使うことができる。また、サブスクプラント使うことで、初期投資を大幅に削減できるのも特徴だ。
ピッキングした商品をスキャンし、画面上で指示されたトレイに入れる仕組みだが、例えば「6個ピッキングすべきなのに7個置いてしまった」場合は、警告画面が出て作業が続けられなくなるようになっている。正しい個数(重量)でピッキングすると作業が終了する。同様に「6個ピッキングすべきなのに5個しかピッキングしなかった」場合も、重量が不足しているため、「残り1個です」と警告画面が出て、ピッキング作業は終わらないようになっている。作業に習熟していない従業員でも扱える設計となっており、「出荷までのスピードと誤出荷の削減」が両立可能。運搬はロボットが行うため、作業者の歩行距離を削減できるだけではなく、重い商品を人間が持ち運ばずに済むメリットもある。
重量検品モデルは、1台で最大4つのトートを個別に計量。計量速度は約1秒で、最小計量値は10㌘。旧来の重量検品カートは横寸法1000mm超が多いが、同モデルはコンパクト設計で、縦612mm、横600mmとなっている。
主要なターゲットは、日用雑貨、化粧品、医薬品、食品、飲料、ペット用品など、消費者の日常生活で頻繁に購入・消費される「FMCG」と呼ばれる商品を扱う倉庫。商品の回転が速いため1日あたりの出荷量、1オーダーあたりの行数がともに非常に多いのが特徴で、特に「ピッキング→検品→梱包・出荷準備」工程にスピードが求められる。そのため、重量検品カート等で検品工程を効率化している現場も多い。「PA-AMR」の重量検品モデルは、ピッキング時間を半減した上で重量検品も継続できることから、置き換えを狙う。
従来モデルは月額12万円で利用できるが、重量検品モデルは同15万円。同社の須藤圭佑プロダクトマーケティングマネージャーは「(FMCGを扱う企業の場合)自動化への対応に消極的な倉庫もあるが、PA-AMRは導入障壁が低いし、重量検品自体も昔から使われているので、需要は大きいのではないか」と話す。