通販新聞のコラム COLUMN
699件の記事があります。
2018年12月25日 11:34
立入検査の行方
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が12月30日に発効される。独占禁止法には、事業者と行政が協同で競争上の問題の早期解決を図る「確約手続き」が導入される。 公取委は今年3月、アマゾンジャパンに独禁法違反の疑いで立ち入り検査した。今も審査は継続中。ただ、問題の優越的地位の濫用は「確約手続
2018年12月13日 09:44
気になる戦いの行方
大混雑の家電量販店の店内に時折響く歓喜の声。店舗向けのスマホ決済サービス「PayPay」が始めた決済毎に2割、さらに一定確率で全額分を還元する試みによるものだ。事実上、2割引で運が良ければタダで商品が買えることから同決済を導入した家電量販店は連日、大混雑だ。 国を挙げたキャッシュレス化の波
2018年12月06日 09:48
ショールーム店の行方
11月30日、都内に開設されたジーユーの”ショールーミング型店舗”。店内はサンプル品のみの展示で在庫は一切なく、購入はすべてECで行う仕組み。文字通り商品を「見るだけ」「試着するだけ」の店舗となっている。 米国では以前から見られた店舗形態だが、ここにきて日本でもいく
2018年12月06日 09:48
ショールーム店の行方
11月30日、都内に開設されたジーユーの”ショールーミング型店舗”。店内はサンプル品のみの展示で在庫は一切なく、購入はすべてECで行う仕組み。文字通り商品を「見るだけ」「試着するだけ」の店舗となっている。 米国では以前から見られた店舗形態だが、ここにきて日本でもいく
2018年11月29日 10:26
細心の注意を
イタリアのファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ(D&G)」の不買運動が中国で起きている。きっかけとなったのが、同社の中国向け広告が「差別的である」と捉えられたこと。さらには、D&Gのデザイナーであるガッバーナ氏がSNSで中国を馬鹿にしたとされる画像もネットに出回り、火に油を注ぐことになった。
2018年11月22日 09:31
様変わりする年末
最寄りのスーパーで10月半ばから歳暮コーナーが設けられている。年末にかけての恒例の景色だが、休日でも受付の順番待ちをする客がいるわけでもなく、年々利用客が減っている。 歳暮や中元は百貨店などもネットで注文を受け付け、店に赴く必要がない。百貨店を含めて多様なショップの商品をパソコンやスマホで贈答先へ
2018年11月15日 09:50
新TV通販枠に注目
12月から始まる新4K8K衛星放送。どんな番組が観られるか楽しみな一方で気になるのは通販枠だ。各局とも初めから4K番組を自前ですべて編成するのは難しいため既存のBS放送と同様、通販事業者に放送枠を販売する意向のよう。 この新枠の多くを獲得し、売り場を増やしつつあるのがQVCジャパンのよう。放送枠は
2018年11月08日 10:32
「統合後」の準備を
LINEが行う予定の法人アカウントの統合が波紋を呼んでいる。「公式アカウント」と「LINE@」を一本化するというもの。早ければ年内にも開始されるもようだが、問題はその料金体系だ。 一定数のメッセージを越えると、通数課金となる。これまでLINEのアカウントを活用して頻繁にメッセージの配信を行っていた
2018年11月01日 09:47
シアーズの皮肉
今年10月、米シアーズが破たんした。創業時のカタログには「地球上で最も安いサプライヤー」といったニュアンスの文言が印字されている。その理念は、「最も豊富な品ぞろえ」「最安値」を追求し、業界を席巻するアマゾンと同じだ。 通販の草分けであるシアーズが、最後はその「通販」に顧客を奪われたというのは何とも
2018年10月25日 10:00
横並び運賃
「ヤマト運輸や佐川急便、日本郵政の大手3社が提示する運賃が同一なのは何でしょうね」。衣料品のネット販売を手掛けるトップは首をひねる。 同社は日本郵政による値上げで運賃は約50%アップした。配送コストの負担が重く、送料無料を廃止した。送料負担は顧客の購買意欲を低下させ、売り上げへの影響もあった。それ
2018年10月18日 11:31
過度な自動化に不安
先日、自動化されたEC倉庫を訪れた。広い倉庫内は一部を除きほぼ無人で、巨大なアームロボットやコンベアーが淡々と正確に作業をこなしていた。 今は物流以外の現場でも機械やAIによる自動化・省人化が進み、ミスや人件費の削減、人手不足の解消を図っている。しかし、気になるのは人の働く場所が次々と無くなってい
2018年10月11日 09:47
デフレ優等生の今
デフレの勝ち組だった「しまむら」が苦戦している。従来は郊外店にこだわってきたが、出店が一巡したこともあり、最近は都市部への出店を加速したことから自社競合も生じているようだ。 また、商品政策や値下げ戦略の失敗に加え、今夏は台風や地震、猛暑の影響が重なって外出を控えた消費者も多く、通販に消費者が流れた
2018年10月04日 09:41
孤独なEC担当者
「もう売り上げ伸ばさなくていいんじゃない」。あるEC担当者がかつていた会社の人間に言われた台詞だ。EC事業が好調に推移したことで逆に店舗の伸び悩みが目立った時に、店舗担当者が述べたのだという。「EC界隈ではよくある話」と先のEC担当者。 店舗を持つ場合、ECはややもすれば肩身が狭い。成長を遂げたに
2018年09月27日 09:49
有名企業の買収
旧聞となるが、ベビー用品や家具・雑貨などの通販サイトを運営するライフイット(旧桃源郷)が8月にティーライフに買収された。桃源郷といえば、かつてはネット販売における成功企業の代表格として、創業者がメディアなどで取り上げられる機会も多かった。 こうした買収事案は近年相次いでいるが、今年に入ってからも、
2018年09月20日 11:35
注目集まる中間拠点
事業用不動産サービスのCBREが8月末に発表した特別レポートによると、東京23区で小規模倉庫の需要が高まっているという。通販はじめコンビニやミニースーパーが配送の中間拠点として着目しているためだ。 通販ではスピード配送拠点として、小型店舗ではスペースが手狭で在庫が限定されてしまうので多頻度の配送を
2018年09月13日 09:46
新規客の流入経路
先日、家をリフォームする知人が電気のスイッチをどうするか悩んでいた。と、おもむろにスマホを取り出し、インスタグラムを立ち上げた。やや考えてから検索窓に「スイッチカバー」と打ち込むと、さまざまなスイッチ類が画面上に並んだ。 その中から気に入ったアイテムをタップすると、アカウント運営者はネットショップ
2018年09月06日 09:43
日当たりと高いカメラ
「インスタグラム」に日々、フォトジェニックな商品の写真を掲載し、多くのフォロワーから支持を受けるあるEC事業者は「インスタ映え」する写真を撮るコツを「必要なのは日当たりのよいオフィスといいカメラを用意する」ことだと話す。 ほぼオフィス内で行う撮影の際、照明機器は使用せず、自然光のみ。カメラは30万
2018年09月06日 09:43
日当たりと高いカメラ
「インスタグラム」に日々、フォトジェニックな商品の写真を掲載し、多くのフォロワーから支持を受けるあるEC事業者は「インスタ映え」する写真を撮るコツを「必要なのは日当たりのよいオフィスといいカメラを用意する」ことだと話す。 ほぼオフィス内で行う撮影の際、照明機器は使用せず、自然光のみ。カメラは30万
2018年08月30日 09:54
"体験"がヒントに
「自分たちが使ってみてどうかが重要」。通販事業で寝具を扱う担当者はこう話す。自社商品を購入し素材の感触や寝心地を自らチェックするのだという。 寝具は買い替え時期が数年後と消費サイクルが長い。価格やスペックで比較されやすい課題もある。このため、顧客の育成には、他の商品との違いの実感が重要だと指摘する
2018年08月23日 17:05
ツイッターの名物キャラが文学賞
先日、ネットニュースを見ていたところ「カタログ通販会社に勤める40歳が、松本清張賞を受賞するまで」という見出しの記事が目に留まった。今年の同賞受賞作である『天地に燦たり』という歴史小説の著者である川越宗一氏が、カタログ通販会社に勤務しているということであった。 こうなると、どんな経歴の人なのかが気
2018年08月23日 17:05
ツイッターの名物キャラが文学賞
先日、ネットニュースを見ていたところ「カタログ通販会社に勤める40歳が、松本清張賞を受賞するまで」という見出しの記事が目に留まった。今年の同賞受賞作である『天地に燦たり』という歴史小説の著者である川越宗一氏が、カタログ通販会社に勤務しているということであった。 こうなると、どんな経歴の人なのかが気
2018年08月23日 10:38
見当違いの要請
食の安全・監視市民委員会という消費者団体が健食を販売する3社と東京都、消費者庁に申し入れした。表示が薬機法などに違反するという。 ただ、健食と機能性表示食品を勘違いするなど一部指摘は当を得ず、見当違いの行政担当部署に要請している。確認すればすぐに分かる程度の話。それでいて、8月末までに回答を求め、
2018年08月16日 10:00
"猛暑特需"の戦い
記録的な猛暑が続く中、関連商品の販売が好調だ。「楽天市場」では熱中症対策グッズ全体の売上げが前年同期比で約3・7倍となり、「Qoo10」でも7月の炭酸飲料流通額が前年同月比で約5割増となっている。 猛暑で夏物商品が売れるのは毎年のことだが、ここまでの状況を予測していた人は少なかっただろう。一部の飲