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ネットプライス、ビヨンド社など 合弁会社を新設、高級ブランドを格安でネット販売

2010年 1月 7日 19:05

 ネット通販事業などを行うネットプライスはカナダのネット販売事業者、ビヨンド・ザ・ラックなどと組み、12月22日から、会員制で衣料品やアクセサリーのブランド品を期間限定・格安でネット販売する新会社を立ち上げた。1月下旬から高価格帯のブランド品を定価の5―7割引きで販売する。同ビジネスモデルは昨年3月に日本法人を立ち上げた米ギルト・グループがすでに実施、好調に売り上げを伸ばしており、ネットプライスは一定の需要があると判断した模様。初年度で10億円の売上高を目指す。

 ネットプライスはデジタルガレージ(DG)とビヨンド・ザ・ラック、海外投資家と共同で合弁会社「ブランディシモ」を立ち上げ、ビヨンド社がカナダで展開する会員制ネット販売の日本版サイトを開設。1月下旬から営業を開始する。本社は東京・千代田区に置いた。

 出資比率は明らかにしていないが、ネットプライスおよびDGの出資比率は20%以下のようだ。新会社の社長には「国内外のファッション事情に精通し、通販サイトの運営などの経験がある」(ネットプライス広報)高岸Jules治恵氏が就任。なお、同氏は出資会社との関係はないようだ。

 新会社では登録会員制通販サイトを新設。高級ブランドの衣料品や貴金属、鞄を定価の50―70%引きで基本は一ブランドごとに「イベント」と称して2日から4日間という期間限定で販売する。1月下旬の販売開始時は週に3イベントから開始。半年以内に1日7イベントを毎日立ち上げるとしている。

 展開するブランドについては「一流ブランド」(同)としているが具体名は現状、明らかにしていない。今後、販売期間が限られていることで在庫保持期間を短縮、現金化できる強みを武器に過剰在庫を抱えるブランドなどに参加を呼びかけ、初年度で250社と取引したい考えで「日本ではあまり値下げされていない商品なども幅広く取り扱う予定」(同)としている。

 今後は出資会社であるDGグループが保有する集客ノウハウなどを活用し、新規登録会員を拡大させる考え。初年度の売上高目標は10億円を見込む。

 会員制かつ期間限定で一流ブランドを格安で販売するネット販売モデルは米ギルト・グループが先行して展開中。昨年3月には日本法人を立ち上げて、日本でも同様の形でネット販売を展開。ギルトによれば、日本では今年末までに会員100万人、4年以内に売上高500億円が目標としているが、開始半年の売り上げは「計画の1.5倍で推移している」としており、好調に推移しているようだ。

 ネットプライスはギルトと同様にカナダや米国で昨年2月から会員制でブランド品のネット販売を行い、1年足らずで40万人の会員を集め、好調なビヨンド社などと組み、日本で会員制ネット販売を行うことで、ギルトに日本法人と同様に一定の需要が取り込めると判断した模様だ。
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