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ケンコーコム、医薬品ネット販売再開後の顧客の声、"理不尽な規制と思っていた"

2013年 2月 4日 11:19

1月11日の最高裁判決で医薬品ネット販売が認められ、同日から第1、2類医薬品のネット販売を再開したケンコーコム(本社・東京都港区、後藤玄利社長)。販売再開後約1週間で、日次の医薬品売り上げ構成比が規制導入前の水準を上回るなど順調な推移をたどっているが、同社に寄せられた顧客の声を見ると、一連の規制で不便な思いをした人も少なくないようだ。

 「(医薬品のネット販売再開)おめでとうございます」「ずっと理不尽な規制だと思っていた」。医薬品ネット販売再開後、ケンコームには、顧客からこんな声が寄せられている。こうした顧客の声について、まだ正確な件数は調べていないが、ほとんどは医薬品ネット販売再開を歓迎する内容だという。

 その中でまず挙げられるのは、「田舎に住んでいる者にとって、医薬品や日用品をワンクリックで購入できるのはありがたい」という声。これは、近隣に医薬品を購入できる店舗がない人にとってネット販売が重要な医薬品入手のツールであることをうかがわせると同時に、これまでの医薬品ネット販売規制で不便を強いられたことをうかがわせるものだろう。

 一方で、「第1類医薬品の育毛剤をネットで注文できないことに業を煮やしていた」とする声も。この顧客、ネットで育毛剤が注文できない間、ドラッグストアなどで商品を購入していたが、「他の客の好奇の目にさらされながら、商品の説明を受けるのに抵抗を感じていた」という。

 育毛剤のほかにも、妊娠検査薬や痔の薬など、店頭では買いにくい医薬品があることを考えると、同じような思いをした人は少なくなかったはずだ。

 ケンコーコムに寄せられた顧客の声から垣間見えるのは、医薬品ネット販売に対する根強いニーズの存在と、規制により不便な思いをしてきた顧客の姿。改めて、医薬品ネット販売を安全かつ便利に利用できるようにするための早急なルール整備の必要性を印象づけるものとも言えそうだ。

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