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ファンケル 発芽米の期間限定店、“食を鍛える”新定期で利用拡大

2019年11月 7日 14:00

 ファンケルが食生活を見つめ直す「フードトレーニング」という新しい概念を提唱し、発芽米の利用拡大を図る。自社製品の発芽米とレシピブックを4週間単位、計3回届ける通販の定期コースを導入。都内に発芽米を使ったメニューを提供する期間限定店舗もオープンし、新たな顧客との接点を築く。

 「健康維持には運動とバランスの取れた食生活が大事。体を鍛えるトレーニングはあるが、なぜ食のトレーニングはないのか」。10月30日、都内で行った発表会で、ファンケルの若山和正上席執行役員健康食品事業部長は、新プログラム導入の狙いをこう話す。

 「ファンケルフードトレーニングプログラム」は、”食生活にもトレーニングを。”がコンセプト。体を鍛えスリムな体型を追い求めるのではなく、自身の食に対する意識を見直す”食生活を鍛える”という考え方の普及啓発を進める。

 通販では、28日ごとに計3回、ファンケルの発芽米とレシピブックを届ける。「2キログラムコース」は1回1800円(税込)、「4キログラムコース」は同3400円。限定3000セット、いずれも特別価格で販売する。3回の購入を1セットにすることで売り上げの拡大を図る。

 レシピは、料理人監修のもと、栄養価の高い発芽米を中心に、1食あたり「塩分2グラム前後」、「適正なカロリー」、「野菜量120グラム以上」「食物繊維6グラム以上」を考慮したレシピ28種類を開発した。

 10月31日から12月1日にかけて、新たな概念の浸透を図り、東京・六本木ヒルズ内にポップアップ店舗「FANCL FOOD TRAINING GYM(ファンケルフードトレーニングジム)」(=画像(上))を開設した。発芽米を使ったスープやサラダ、リゾットやチャーハンなどのメニューの提供だけでなく、その場で体重や体脂肪を計測できる”ジム”のコンセプトで展開する。店舗では3食(1日分)を1週間、通常より安く定額で食事できる「1週間GYM会員」を募集する。

 日本の人口に占めるサプリメントの利用者は約3割とされる。ファンケルでは、食生活を通じた取り組み等の強化で、裾野の拡大を図っている。「フードトレーニング」の認知を図るため、今後、青汁やそのほかの食品の活用、他社とのコラボレーションにも積極的に取り組む。

 10月30日に行った発表会では、元なでしこジャパンでタレントの丸山桂里奈さん、ラグビー元日本代表の広瀬俊郎氏をゲストに招き、発芽米の認知を図った(=画像(下))。
 
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