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アマゾンジャパン 東北や四国にも最終配送拠点、今秋までに全18カ所設置、翌日配送品増や置き配対応へ

2022年 8月 4日 12:30

 アマゾンジャパンは今秋までをメドに同社の大型物流拠点からの配送品を集積し、顧客宅まで配送する最終配送拠点であるデリバリーステーション(DS)を全国に整備していく。従来まで大都市圏にのみ設置していたが東北や四国、九州、沖縄などにも設置する。これにより、各地域の配送リードタイムを短縮。また、設置地域の標準配送を「置き配」として配送の効率化を進める考え。
 
 DSはアマゾンが配送業務を委託する配送業者「デリバリーサービスプロバイダー(DSP)」および個人事業主「AmazonFlexドライバー」を使ってより配送業務の効率化を進める狙いなどから、一昨年7月に大阪市内に開設した「住之江DS」を皮切りに関西エリアに複数個所、また、昨夏からは東京や埼玉、千葉などの関東圏にも設置を開始してきたが、今春からは東北などを含む他地域にも設置を開始した。

 3月には岩手県内の「盛岡DS」、埼玉県内の「三郷DS」を開設後、6月には「弘前DS」(青森県)、「秋田DS」(秋田県)、「高知DS」(高知県)に開設した。さらに7月には「八戸DS」(青森県)、「横浜・都築DS」(神奈川県)、「塩尻DS」(長野県)、「徳島DS」(徳島県)。8月に「横浜・戸塚DS」(神奈川県)、「高松DS」(香川県)、「豊見城DS」(沖縄県)。9月に「上尾DS」(埼玉県)、「千曲DS」(長野県)、「名古屋・中川DS」(愛知県)、「松山DS」(愛媛県)、「熊本南DS」(熊本県)。10月には「品川DS」(東京都)と今年中に全18カ所のDS(名称は仮称)を開設する計画。これらの開設で同社のDSの設置数は全国で45カ所以上となる予定。

 新DSの開設で受注後、顧客のもとに翌日までに配送できる商品が青森県など新たにDSを設置する10県で700万点以上と大幅に増えるという。また、従来まで受注後、商品を配送するまで4~5日程度必要だった沖縄県でもDSが開設する8月以降は翌日配送が可能になるという。

 加えて、青森・岩手・秋田・長野・徳島・香川・愛媛・高知・熊本・沖縄の10県の標準配送を「置き配」にする。
 同社では一昨年3月から配送方法の初期設定を「玄関先に配達する置き配」として、顧客から指定がない場合は留守、在宅問わず、玄関先に商品を届ける形として配送の効率化を図ってきたが、これまで青森県などはDSPや「AmazonFlex」らを活用した自社配送網ではなく、大手配送事業者に配送を委託していたため、置き配は各配送事業者のサービスに依存する形となり、他地域のように置き配を標準配送にはできなかったという。

 なお、今回のDS新設により、置き配は北海道を除く各都府県(一部地域除く)で標準配送となった。

 
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