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衣料品不況の総合通販、家具・インテリアに勝機も

2017年10月 5日 17:02

 顧客との結びつきが強い総合通販各社は、ユーザーの声を反映することで商品力を高められる家具・インテリア領域にこれまで以上に力を注いではどうか。

 「花形」とも言えるファッションカテゴリーは昨今、安価かつ投入頻度の高いファストファッションブランドや、「ゾゾタウン」に代表される圧倒的な品ぞろえと利便性などに強みを持つファッションECモールに押されて苦戦を強いられるケースが少なくない。また、トレンドの変化が早いファッション商材は常に一発勝負のようなリスクがつきまとう。その点、家具・インテリア領域は総合通販が得意な商品の改善・改良が生きやすく、顧客へのインタビューや座談会といった従来型のつながりに加え、ECの普及で商品レビューにもヒントが多く、翌シーズンの商品開発に反映させることで、毎年のようにブラッシュアップできるメリットがある。

 一方で、一般的に服よりも購入頻度が低かったり、配送面の課題や、リアル店舗を持たない通販企業が比較的に高額な商材を通販チャネルで購入してもらうには工夫が不可欠で、これまでにないような発信力、提案力も必要になりそう。そんな中、新しい取り組みとして注目されるのが、ディノス・セシールが10月2日に始めた家具・インテリアのレンタルサービス「フレクト」だ。ディノス事業で販売する家具を対象に、初めに販売価格の15%分の申込金と毎月3・5%分のレンタル料を徴収して希望者に最大3年間、家具を貸し出すもので、2年を越えた顧客は追加金なしにそのまま購入するか、申込金を返却してもらった上でレンタルをやめるかを選択できる仕組み。高額な家具の購入をレンタルという形で敷居を下げ、顧客は商品の良さや特徴を確かめながら購入を検討できるメリットがある。

 千趣会はMD改革の一環としてライフスタイル系商材を大幅に拡大する方針を打ち出しており、近く大阪・堀江にインテリアショップを開設する。詳細は明らかではないが、当該カテゴリーを強化する上で顧客とのリアルな接点が必要と判断したようで、インテリアショップは"実感・体感型"店舗として展開。インテリアの相談窓口を設けたり、購入する前に家具の配置などをシミュレーションできるVRも体験できるようにする。

 また、通販モールと家具・インテリアの小売りがタッグを組むケースも出てきた。ロコンドは9月26日、大塚家具が第一弾の出店者として参画する家具の通販サイト「ロコンドホーム」をオープンしたほか、セブン&アイも11月下旬にグループ外企業の商品を扱う「オムニモール」を新設し、中核ショップとしてニトリが出店する。

 坪効率などの観点から百貨店を中心に家具売り場が縮小する中、面積の制限を受けない通販チャネルは成長可能な領域と見られるだけに、独自商材に磨きをかけるとともに、斬新な売り方や見せ方に挑んでほしいものだ。

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