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田端一宏社長に聞くCJプライムショッピングの現状と今後(下) "1周遅れ"でもいい
田端一宏社長に聞くCJプライムショッピングの現状と今後(下) "1周遅れ"でもいい
2013年02月21日 10:34
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2013年02月21日 10:34
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【
田端社長に聞く〈上〉はこちら
】
――前身の「プライムショッピング」が韓国の大手テレビ通販企業、CJオーショッピングからの出資を受け入れ、「CJプライムショッピング」として再スタートしてから2年が経過した。
「両社のビジネスモデルが異なるため、多少、(体制作りなどに)時間がかかったが、うまくまわり始めている。CJのビジネスモデルの基本は『ライブホームショッピング』だ。例えばケーブルテレビなどで各世帯への確実な接点を持った上で、そこでライブのテレビ通販を行なう形だ。一方、我々は様々なメディアを購入してそれぞれのメディアの視聴率や特性に合わせてプロモーションを行なうスタイルだ。そういう点で若干、考え方が異なっていたが、CJも韓国はもちろん、中国やタイ、ベトナムなど各国に進出していく中で、『ライブホームショッピング』だけではなく地域によっては、我々のインフォマーシャルのような様々なやり方も加えていかなければならないとCJグループは考え始めていると思うし、我々のやり方についても支援を頂けるようになってきている」
――韓国の商材の取扱いも増えてきている。
「韓国の企業から様々なオファーを受けている。例えば昨年は低速で野菜や果物を搾って栄養素の多いジュースが作れる『ヒューロム スロージューサー』という韓国の商品の販売を始めた。今年も韓国から様々な新商品を導入する予定だ。スロージューサーやすでに展開している韓国コスメのように韓国の優れた商品を日本で流通させていければと思う」
――最近の売れ筋は。
「韓国の商品も徐々に入ってきてはいるが、やはり、『アブトロニック』(EMS運動器具)や『ツヤグラシリーズ』(ヘアアイロン)などが売れ筋だ。雑貨の通販はリピートしないものだと思っていたが、これらの商品はブランドを作り、そのブランドの傘の中で様々な商品を展開していくことで継続的な販売につなげている。例えば、『アブトロニック』では新機種の『アプトロニックX2』や人気アニメをモチーフとした『北斗の券バージョン』や『ラオウバージョン』、女性用など色々と企画をしながら、ブランドを維持し、シリーズ累計でかなりの台数を販売している。『ツヤグラ』も同様だ。1つ売ったら終わりでまた別のものではなく、ブランドを作って展開すると強いのだなと実感している。今回の『ツヤモテ ビューティー』(※独自ヘアケアブランドでヘアドライヤーなどを2月から発売=前欄参照)も、まずはドライヤーで勝負していくが、例えばネイルケアなど様々な商材も考えられるわけで、きちんとブランドを作り継続的にお客様に提案していきたい」
――業績の状況は。
「今は非開示だが、今後はよいタイミングで開示できればと思う。ただ、売上高はあまり意識していない。テレビ通販はある意味で『売り上げを買う』ものだ。放送枠を買えば当然、売り上げは上がるからだ。今はそこよりもこれからの方向性を見極めることが大切だ。メディアも視聴者、消費者も変わり、様々な価値観も変わりつつある。そうした時期に同じことを繰り返しやり続けることは危険だ。明確に『我々はここに行くのだ』という方向性を考えなければ、生き残れない時代だと思う。よそがこうしているから、我々もやってみようという時期ではない。たとえ『1周遅れ』になったとしても、遅く来たものが先を行くこともあると思う」
――具体的な方向性はあるのか。
「かつて『アブトロニック』をヒットさせ、年商250億円となった当時、私はこれで『終わった』と感じた。要はこのやり方には句読点をつけ、別のやり方が必要になると。それが今、見えつつある。テレビはもちろん、我々の中心点になるものだが、テレビを活かすには、別メディアなどを含む『周囲』の使い方も追及しなければならない時代で、それらを踏まえたビジネスを行なっていく必要がある。また、進むべき方向性として、先の『ツヤモテ』もそうだが、世界的に注目されている日本独自の『かわいい』という文化やそれを取り入れた商品に可能性を感じており、そうした商品を作り、世界に出て行きたいとも思っている。『ライブホームショッピング』の道もまだ捨てたわけではない。様々な可能性や方向性を考え、進んでいきたい」
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――前身の「プライムショッピング」が韓国の大手テレビ通販企業、CJオーショッピングからの出資を受け入れ、「CJプライムショッピング」として再スタートしてから2年が経過した。
「両社のビジネスモデルが異なるため、多少、(体制作りなどに)時間がかかったが、うまくまわり始めている。CJのビジネスモデルの基本は『ライブホームショッピング』だ。例えばケーブルテレビなどで各世帯への確実な接点を持った上で、そこでライブのテレビ通販を行なう形だ。一方、我々は様々なメディアを購入してそれぞれのメディアの視聴率や特性に合わせてプロモーションを行なうスタイルだ。そういう点で若干、考え方が異なっていたが、CJも韓国はもちろん、中国やタイ、ベトナムなど各国に進出していく中で、『ライブホームショッピング』だけではなく地域によっては、我々のインフォマーシャルのような様々なやり方も加えていかなければならないとCJグループは考え始めていると思うし、我々のやり方についても支援を頂けるようになってきている」
――韓国の商材の取扱いも増えてきている。
「韓国の企業から様々なオファーを受けている。例えば昨年は低速で野菜や果物を搾って栄養素の多いジュースが作れる『ヒューロム スロージューサー』という韓国の商品の販売を始めた。今年も韓国から様々な新商品を導入する予定だ。スロージューサーやすでに展開している韓国コスメのように韓国の優れた商品を日本で流通させていければと思う」
――最近の売れ筋は。
「韓国の商品も徐々に入ってきてはいるが、やはり、『アブトロニック』(EMS運動器具)や『ツヤグラシリーズ』(ヘアアイロン)などが売れ筋だ。雑貨の通販はリピートしないものだと思っていたが、これらの商品はブランドを作り、そのブランドの傘の中で様々な商品を展開していくことで継続的な販売につなげている。例えば、『アブトロニック』では新機種の『アプトロニックX2』や人気アニメをモチーフとした『北斗の券バージョン』や『ラオウバージョン』、女性用など色々と企画をしながら、ブランドを維持し、シリーズ累計でかなりの台数を販売している。『ツヤグラ』も同様だ。1つ売ったら終わりでまた別のものではなく、ブランドを作って展開すると強いのだなと実感している。今回の『ツヤモテ ビューティー』(※独自ヘアケアブランドでヘアドライヤーなどを2月から発売=前欄参照)も、まずはドライヤーで勝負していくが、例えばネイルケアなど様々な商材も考えられるわけで、きちんとブランドを作り継続的にお客様に提案していきたい」
――業績の状況は。
「今は非開示だが、今後はよいタイミングで開示できればと思う。ただ、売上高はあまり意識していない。テレビ通販はある意味で『売り上げを買う』ものだ。放送枠を買えば当然、売り上げは上がるからだ。今はそこよりもこれからの方向性を見極めることが大切だ。メディアも視聴者、消費者も変わり、様々な価値観も変わりつつある。そうした時期に同じことを繰り返しやり続けることは危険だ。明確に『我々はここに行くのだ』という方向性を考えなければ、生き残れない時代だと思う。よそがこうしているから、我々もやってみようという時期ではない。たとえ『1周遅れ』になったとしても、遅く来たものが先を行くこともあると思う」
――具体的な方向性はあるのか。
「かつて『アブトロニック』をヒットさせ、年商250億円となった当時、私はこれで『終わった』と感じた。要はこのやり方には句読点をつけ、別のやり方が必要になると。それが今、見えつつある。テレビはもちろん、我々の中心点になるものだが、テレビを活かすには、別メディアなどを含む『周囲』の使い方も追及しなければならない時代で、それらを踏まえたビジネスを行なっていく必要がある。また、進むべき方向性として、先の『ツヤモテ』もそうだが、世界的に注目されている日本独自の『かわいい』という文化やそれを取り入れた商品に可能性を感じており、そうした商品を作り、世界に出て行きたいとも思っている。『ライブホームショッピング』の道もまだ捨てたわけではない。様々な可能性や方向性を考え、進んでいきたい」
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