auコマース&ライフ(auCL)が運営する仮想モール「au PAY
マーケット」が、流通額を底上げするための施策を相次いで打ち出している。7月には、毎月「3」の付くに日に実施されるセール企画「三太郎の日」を刷新。さらに8月からは有料会員制度「Pontaパス」会員向け特典として、ポイント付与率を最大50%まで高めた特典「Pontaパス
ポイントUPセレクト」を開始する。3月に導入した、同一店舗において3980円以上の購入で送料が無料となる制度「サンキュー配送」も浸透しはじめており、買い物回数や購入単価増につなげたい考えだ。
「プラスアルファのための打ち手が形になってきた」。auCLの八津川博史副社長は相好を崩す。7月3日からの「三太郎の日」において、新たに「お買い物ラリー」を同時開催している。これは、期間中に同モールで買い物を店舗数に応じて「Pontaポイント」を付与するというもの。2店舗では購入金額の2%分を、3店舗では同5%分を還元。「三太郎の日」の特典も含め、最大で39%が還元される。開催期間も「三太郎の日」を含めた3日間とした。
八津川副社長は「三太郎の日はKDDIグループのお祭りのようなイベント。一方でこれまでは1日だけの開催なので、当モールの出店店舗からは『三太郎の日に向けて準備したのに、開催が1日だけというのは惜しい』という声が出ていた」と話す。すでに3回開催しており、1人あたりの店舗買い回り数は前月比13ポイント増、買い物回数は同7ポイント増。流通額も力強く伸びているという。
「お客さまにとってはいろいろな店舗を見ながら買い物できるし、出店店舗にとっては新規顧客が期待できる大きなタームが月3回になった。お買い物ラリーが習慣化していけば、店舗の仕込みも強化されていくわけで、良い循環が生まれるのではないか」。ユーザーの買い物疲れや、長期開催による中だるみも考慮し、買い回りの最大店舗数は3店、期間も3日間とした。
月額費を還元
4月より実質的に月額料金を値上げした同モール。ただ、八津川副社長は「値上げ後も新規の出店店舗は伸びているし、これまでよりも販促費を投入できるようになった。きちんと出店店舗に還元していきたい」と話す。
8月5日からは「Pontaパス」会員向けの「PontaパスポイントUPセレクト」を開始した。これは、厳選された商品が高還元で購入できるとする新特典で、最大還元率は50%。ポイントは店舗負担だが、メールマガジンや「Pontaパスアプリ」を中心としたKDDIの各サービス、LINEなどでの露出に関して優遇するという。
八津川副社長は「新規顧客の流入がかなり期待できるので、各店舗の主力商品を掲載できるよう交渉していく。継続的に出品してもらうことで、魅力的な商品が常に掲載され続ける売り場にしたい」と意気込む。メーカーとの兼ね合いなどから、値引きが難しい商品も多数扱っていく。
2000万の会員数を目指す「Pontaパス」の「爆発力」を期待する店舗も多いという。さらには「お買い物ラリー」との相乗効果も期待される。「買い回り」を習慣化するとともに、高還元率のお得な商品を提供し続けることで、出店店舗の流通底上げを図る。サービスを開始するタイミングでは、吉本興業と連携したライブコマース番組ライブTV「生配信!よしもと市場」とPontaパスアプリとの連携、集客を図る。
新規獲得へギア
同モールでは近年、クレジットカードの本人認証「EMV3-Dセキュア」を導入したことで、不正取引が極小化。さらにはサクラレビュー対策としてAIによる常時モニタリングを実施、成果を挙げている。「お客さまや店舗の『安心・安全』への心配を撲滅した形で運営できている」。
3月に導入した「サンキュー配送」については、「想定していたよりも早い水準で参加店舗が増えている」という。購入単価も、同施策実施前よりも10ポイント増で推移。同モールでは毎週日曜日、「Pontaパス」会員特典として、3980円以上の購入で付与ポイントが+5%になるキャンペーンを展開。日曜日の流通額が大きく伸びている。
八津川副社長は「送料に関して独自の施策を展開している大手店舗もあったが、日曜日のキャンペーンが好調なことを伝えたら、送料無料ラインを合わせてサンキュー配送にも参加してくれた」と明かす。今後は施策自体の知名度を上げていくことが課題となる。
これからEC企業は年末商戦に向けた仕込みの時期。八津川副社長は「競合となる仮想モールとは違う勝ちパターンがあることをしっかりと伝えていきたい。『Ponta経済圏』でECを手掛けているのは当モールだけ。注力し続ける価値のあるプラットフォームだ」と自信をみせる。
「Ponta経済圏」には1億2000万人以上の消費者がおり、さらには全国に1万5000店舗を抱えるローソンも属している。そして経済圏に根ざしたECである「au PAY マーケット」。「Pontaポイント」を同モール限定ポイントにすることで、1.5倍の価値にできる「お得なポイント交換所」といった、他にはないサービスは出店店舗からの評価も高い。「お買い物ラリー」で得たポイントは「お得なポイント交換所」を使えば、よりお得に同モールで使うことができる。
八津川副社長は「au PAY マーケットはとてもユニークなポジションであることは間違いない。ぜひ当モールを活用し、新たな顧客を獲得してほしい」とEC企業に呼びかける。
auコマース&ライフ(auCL)が運営する仮想モール「au PAY マーケット」が、流通額を底上げするための施策を相次いで打ち出している。7月には、毎月「3」の付くに日に実施されるセール企画「三太郎の日」を刷新。さらに8月からは有料会員制度「Pontaパス」会員向け特典として、ポイント付与率を最大50%まで高めた特典「Pontaパス ポイントUPセレクト」を開始する。3月に導入した、同一店舗において3980円以上の購入で送料が無料となる制度「サンキュー配送」も浸透しはじめており、買い物回数や購入単価増につなげたい考えだ。
八津川副社長は「三太郎の日はKDDIグループのお祭りのようなイベント。一方でこれまでは1日だけの開催なので、当モールの出店店舗からは『三太郎の日に向けて準備したのに、開催が1日だけというのは惜しい』という声が出ていた」と話す。すでに3回開催しており、1人あたりの店舗買い回り数は前月比13ポイント増、買い物回数は同7ポイント増。流通額も力強く伸びているという。
「お客さまにとってはいろいろな店舗を見ながら買い物できるし、出店店舗にとっては新規顧客が期待できる大きなタームが月3回になった。お買い物ラリーが習慣化していけば、店舗の仕込みも強化されていくわけで、良い循環が生まれるのではないか」。ユーザーの買い物疲れや、長期開催による中だるみも考慮し、買い回りの最大店舗数は3店、期間も3日間とした。
月額費を還元
4月より実質的に月額料金を値上げした同モール。ただ、八津川副社長は「値上げ後も新規の出店店舗は伸びているし、これまでよりも販促費を投入できるようになった。きちんと出店店舗に還元していきたい」と話す。
八津川副社長は「新規顧客の流入がかなり期待できるので、各店舗の主力商品を掲載できるよう交渉していく。継続的に出品してもらうことで、魅力的な商品が常に掲載され続ける売り場にしたい」と意気込む。メーカーとの兼ね合いなどから、値引きが難しい商品も多数扱っていく。
2000万の会員数を目指す「Pontaパス」の「爆発力」を期待する店舗も多いという。さらには「お買い物ラリー」との相乗効果も期待される。「買い回り」を習慣化するとともに、高還元率のお得な商品を提供し続けることで、出店店舗の流通底上げを図る。サービスを開始するタイミングでは、吉本興業と連携したライブコマース番組ライブTV「生配信!よしもと市場」とPontaパスアプリとの連携、集客を図る。
新規獲得へギア
同モールでは近年、クレジットカードの本人認証「EMV3-Dセキュア」を導入したことで、不正取引が極小化。さらにはサクラレビュー対策としてAIによる常時モニタリングを実施、成果を挙げている。「お客さまや店舗の『安心・安全』への心配を撲滅した形で運営できている」。
3月に導入した「サンキュー配送」については、「想定していたよりも早い水準で参加店舗が増えている」という。購入単価も、同施策実施前よりも10ポイント増で推移。同モールでは毎週日曜日、「Pontaパス」会員特典として、3980円以上の購入で付与ポイントが+5%になるキャンペーンを展開。日曜日の流通額が大きく伸びている。
八津川副社長は「送料に関して独自の施策を展開している大手店舗もあったが、日曜日のキャンペーンが好調なことを伝えたら、送料無料ラインを合わせてサンキュー配送にも参加してくれた」と明かす。今後は施策自体の知名度を上げていくことが課題となる。
これからEC企業は年末商戦に向けた仕込みの時期。八津川副社長は「競合となる仮想モールとは違う勝ちパターンがあることをしっかりと伝えていきたい。『Ponta経済圏』でECを手掛けているのは当モールだけ。注力し続ける価値のあるプラットフォームだ」と自信をみせる。
「Ponta経済圏」には1億2000万人以上の消費者がおり、さらには全国に1万5000店舗を抱えるローソンも属している。そして経済圏に根ざしたECである「au PAY マーケット」。「Pontaポイント」を同モール限定ポイントにすることで、1.5倍の価値にできる「お得なポイント交換所」といった、他にはないサービスは出店店舗からの評価も高い。「お買い物ラリー」で得たポイントは「お得なポイント交換所」を使えば、よりお得に同モールで使うことができる。
八津川副社長は「au PAY マーケットはとてもユニークなポジションであることは間違いない。ぜひ当モールを活用し、新たな顧客を獲得してほしい」とEC企業に呼びかける。