ファンケルが海外店舗を刷新、ブランド体験で独自モデル

2026年07月29日 14:51

2026年07月29日 14:51

 ファンケルは、海外の店舗戦略を転換する。昨年末に代理店経由の展開から直接の運営体制に変更した。フェイスマッサージ等を行う専用ルームを設けた新店舗を出店するなど、ブランドの体験価値提供、カウンセリングを通じた製品提案を強化する。顧客と継続的な関係構築、若年層の新規顧客との接点拡大を目指す。


0730115329_6a6abca97c963.jpg グローバル店舗で、化粧品、健康食品領域で事業展開する「内外美容」提案の強み、カウンセリングを融合した独自モデルを構築する。海外直営店独自のコンセプト、デザインを設計して展開するのは初めて。海外で得た知見や評価を、国内の店舗事業、海外展開国のブランドづくりに生かす「ブランド価値グローバル還流モデル」の実現を目指す。

 海外は、運営体制の移行を受けて、商品提案を前提にする「販促・集客型店舗」から、ブランド体験の提供を重視する店舗運営に転換を図る。今年7月、中国・上海、香港に出店する新店舗は、回遊性を高めた空間設計、デザインのコンセプトを作り直し、専用カウンセリングエリア、健康・美容関連の測定サービスを導入することで顧客と継続的な関係構築を目指す。中核都市への出店を見据えたモデル店舗と位置づけ検証を進め、中国、香港の事業拡大に向けて積極的な投資を行う。

 香港は7月1日、中核商業エリアである九龍・旺角の「ランガムプレイス」に新店舗を出店する。無添加や内外美容に関心の高い層に向けた展開を意識し、市場におけるプレゼンスを高める。

 中国・上海は同月24日に出店する。これまでは、百貨店に出店していたが、顧客層が限定的になる課題があった。初めてショッピングモール型店舗を展開。これまでと異なる商圏で、幅広い顧客層と接点を築く。出店先は、上海の浦東新区にある新興商業エリア。中国政府が重点的に都市開発を進めており、20〜45歳の高所得層、日常的に日本ブランドを利用する層が多いことから、品質に期待する顧客との接点が築けるとみる。専用SPAルームを設け、内外美容に基づくブランド体験の提供で滞在時間、購買転換率、再来店率の向上につなげる。

 ファンケルは中国大陸に104店舗(上海11店舗、新店舗を含む)、香港に27店舗(マカオを含む)を展開している。昨年末、中国、香港の事業を直接の運営体制に移行してから新店舗の展開は初めて。

カテゴリ一覧