記者の目 ARTICLE
516件の記事があります。
2011年06月16日 09:14
東北支援の橋渡し
東日本大震災を背景に、産直通販には一般の企業からの問い合わせが増加しているようだ。内容はキャンペーンの景品で東北産品を使いたい、というもの。これには「震災復興を支援」という企業姿勢を内外に示したい考えがあるためだ。 産直通販は本来、全国の名産品を自宅に居ながら食べられるとして消費者の需要を獲得して
2011年05月26日 11:24
「貸し倒れ」防ぐには
コンビニ決済など、後払い決済の導入は購入率を高める効果がある反面、貸し倒れのリスクも生まれる。 ある債権回収のコンサルタントは「おかしな注文がないかどうか、発送前にチェックすることで、最初から払う気がない悪質顧客の購入を防げる部分がある」と指摘する。例えば、不正に商品を入手したあと、海外への輸出や
2011年05月26日 11:24
「貸し倒れ」防ぐには
コンビニ決済など、後払い決済の導入は購入率を高める効果がある反面、貸し倒れのリスクも生まれる。 ある債権回収のコンサルタントは「おかしな注文がないかどうか、発送前にチェックすることで、最初から払う気がない悪質顧客の購入を防げる部分がある」と指摘する。例えば、不正に商品を入手したあと、海外への輸出や
2011年05月19日 09:38
組織戦略のハードル
資生堂やコーセーなど化粧品大手のネット参入が相次いでいる。だが、参入は既存流通との競合だけでなく、社内の組織体制に影響を及ぼす可能性がある。 他社では過去に市場における競合関係が社内に持ち込まれ、部署間でマーケティングの連動が進まない例もあったためだ。資生堂でも同じことが起こりうる。 既成のブラン
2011年04月13日 19:05
紙一重のランキング
「薄利多売で得た勲章はいらない」とは、ある大手仮想モール出店企業の言葉だ。 ネット販売に参入した際、参考にした店舗が自己破産したのを目の当たりにし、モールで華々しく紹介されるランキングに疑問を持ったという。 良い商品をいかに安く提供できるかを真剣に考える店舗がある一方、衣料品などでは、ランキングに
2011年03月24日 17:55
地震とツイッター
今回の大地震を通じて、認識を改めたことがいくつかあったが、一番は「ツイッター」の便利さだ。 地震当日、携帯電話がつながらず、離れた家族と連絡が取れない。やきもきしながら、電車が止まってしまった都内を徒歩で家路を急ぐ人々の行列に混ざりながら、ふとツイッターを覗くと「怖かった」との妻のつぶやきが。無事
2011年03月03日 11:27
「位置情報」に注目
最近、位置情報SNS「フォースクエア」でよく遊ぶ。携帯のGPSを利用し、アプリから「今いる場所」に「チェックイン」して得点などを集めるサービスだ。ツイッターなどとも連携していて、知人に「今どこにいるか」を簡単に知らせることができて面白い。 今は位置情報サービスが流行だ。ヤフーは地域情報
2011年02月17日 10:18
行政への主張
「自動車業界と違ってバイク業界は行政に対してあまり影響力が強くないからね...」。バイク関連用品を取り扱うある通販企業の社長がつぶやいた。 昨年、政府主導の「エコカー補助金特需」を受けて売り上げを大きく伸ばした自動車業界とは対照的に、バイク業界の新車出荷台数は伸び悩んだ。10年前の約半分にまで落ち
2011年01月27日 13:07
人材の"空白期間"
20年近く前だろうか。景気の低迷で各社が新卒採用を見送る中、従業員80人弱のある中小企業が毎年新卒採用を続けていた。同社の社長曰く、「人材の空白期間ができると会社がおかしくなる」というのが理由だ。 その本当の意味が分かったのは、先日某通販会社の関係者と話をしていた時のこと。同社も業績悪化で数年間新
2011年01月20日 11:12
新規参入を好機に
ブームを追い風に流行しているラーメン通販。人気店の味をそのまま自宅で食べられる商品の再現性がその理由だ。 ラーメン通販が流行したのはここ1年ほどのこと。有名店が取り組みを開始し、競合する他店が追随。ラーメン店の知名度で、店舗に並べない女性層やファミリー層などの利用が活発化している。 異業種の参入は
2010年11月18日 15:02
日本固有種の行方
一般的な携帯電話のことをガラパゴス諸島の生物になぞらえガラパゴスケータイ、「ガラケー」と呼ぶそうだ。この存在を脅かすのがスマホ(スマートフォン)だ。日本でも持ちかえる人が増え、ガラケーを駆逐するとも。 ただ、逆に気になってしまうのがガラケーの行方。確かにスマホは便利だがガラケーでメール、サイト閲覧
2010年10月29日 19:49
食品提案に一考を
「おせちもいいけどカレーもね」というテレビCMがあるが、GMSや食品スーパーでは、昨年頃から"年明けうどん"なるものを売り込んでいるらしい。 正月はおせちに酒など、何かと胃腸に負担がかかる時期。そこで消化がよいとされるうどんを提案し、拡販につなげようというわけだ。日本ならではの風習をうまく捉えた販促
2010年10月18日 10:12
開封されやすいメール
先日、メルマガに関する講演があった。ある会社が、誕生月の会員を対象にクーポンメールを送信している話をしていた。 面白いことに、メールの題名が「○円のクーポンプレゼント」ではなく「今月誕生日のあなたへ」とした方が開封につながったという。プレゼント内容を題名で全面に押し出した方が、受け手の食い付きがい
2010年10月18日 10:12
開封されやすいメール
先日、メルマガに関する講演があった。ある会社が、誕生月の会員を対象にクーポンメールを送信している話をしていた。 面白いことに、メールの題名が「○円のクーポンプレゼント」ではなく「今月誕生日のあなたへ」とした方が開封につながったという。プレゼント内容を題名で全面に押し出した方が、受け手の食い付きがい
2010年08月19日 14:40
通販番組増の裏で
終戦記念日のとある某大衆食堂。高校野球の放送で球児たちが黙祷する姿を見ながら、隣のテーブルに座る高齢男性の2人連れが「日本も贅沢になったもんだ」と言って、瓶ビールを注ぎ合う。 何気なく聞き流していると、話題はダイエット補助食品のインフォマーシャルに。「これを食べて何キロ痩せただのと、同じことばかり
2010年08月16日 10:27
返品特約の効果は?
国民生活センターが公表した通販の相談概要をみると「返品」や「返金」で満足な回答が得られなかったとして「接客対応」に不満を抱く相談が目立つ。 国センは「クレームに問題があるケースもある。事業者の対応が悪いとは一概に言えない」と実態を明かす。 「返品」といえば昨年12月に改正特商法が施行。「返品条件」
2010年07月15日 11:30
実りある店舗展開
アパレルのネット販売を行う企業が実店舗を開設した。開店から1カ月が経過して訪ねてみると、「来店客の層が予想と全く違う」という。当初は若くてファッション感度の高い層を想定していたが、ふたを開ければ普通のサラリーマンが多かった。仕事の合間に目当ての商品を買っていくそうだ。 高い固定費や商品数の限界など
2010年06月17日 17:38
不安招く配達員
出勤前の朝、玄関のインターホンが鳴った。聞こえてきたのは「ユービンキョーです」と繰り返す片言の声。寝ぼけた頭では「郵便局です」と分かるのに時間がかかった。ドアを開けると、不機嫌そうにゆうパックを持つアジア人の女性配達員の姿があった。 近年、様々な職場で活躍する外国人労働者の姿を見るが、ついに配達の
2010年05月27日 12:26
ブームの前に...
ライブ動画配信サービス「ユーストリーム」が脚光を浴びている。サイトの日本語化、専用スタジオの開設など利用の裾野を広げる動きに加え、「事業仕分け」など人気番組が生中継されたことで認知度が向上。今では「iPhone」などで手軽に中継する個人ユーザーも増えている。 では、通販業界はどうかと言うと、まだ活
2010年05月20日 20:00
送料無料の前提
ある食品通販会社の幹部は新規客開拓の新聞広告内容を見直すと同時に"送料無料"を止めた。だが、「蓋を開けてみると受注件数は変らなかった」と、担当者は顔をほころばせる。 「消費者は商品の良さよりも価格に引っ張られがちになっている」と嘆く先の担当者。価格訴求の風潮が蔓延する中、本来訴求すべき商品の良さ
2010年04月19日 11:46
市場を作る覚悟
「楽天のランキングに載らない程度に売りたい」とは、ある衣料品ネット販売事業者の言葉。苦労して目新しい商品を開発しても、ランキングに載った途端、類似商品が溢れて価格破壊が起こった。「ランキングは同業者の手助けにしかならない」ということらしい。 そういえば最近、ゴルフウエアを格安で販売する通販企業も
2010年04月08日 10:50
間違った選択
昨年の「医薬品ネット販売規制」を受け、通販事業者の中には、個人輸入という離れ業で規制の網をかいくぐる事業者が出てきた。これに対し、薬業界の反発が大きい。 個人輸入製品に対する社会的評価は著しく低い。本来は薬業界の問題だが、よく健康被害を起こすこれらの商品は、健康食品のイメージ悪化も招き、事業者の頭