通販新聞のコラム COLUMN
692件の記事があります。
2017年08月03日 17:33
運賃アップの波紋
宅配大手の運賃値上げが波紋を呼んでいる。ある通販企業の場合、全体の半分近くをヤマト運輸に頼んでいるが、値上げになるため頭を抱えている。 「こんなことじゃ、年末年始にかけてつぶれる通販企業も出るんじゃないか」と担当者は危惧する。その企業は対策として送料を値上げするか、現行の配送サービスの維持を目指し
2017年07月27日 15:41
2度の値上げ要請
宅配便の値上げ交渉が通販企業と宅配便業者との間で行われているが、ある企業は3月に値上げに応じていた。それなのに2カ月後、再び値上げ要請を受けたという。 担当者は短期間での2度にわたる値上げに呆れるとともに、宅配便業者の不誠実さに憤っていた。1度目の値上げした料金で暫くは引き受けるとの約束を反故にし
2017年07月20日 11:19
送料負担は社会的コスト?
運送会社の荷主に対する配送費値上げの要請が本格化している。配送員の労働環境に根ざす理由で世論も同調しており"社会コスト"として顧客に転嫁できると判断し、早々に送料値上げを表明する通販企業も出てきた。 だが、「社会的コストとして全体で負担」という風潮は皮肉にも送料値上げのトリガーとなったアマゾンが壊す
2017年07月20日 11:19
送料負担は社会的コスト?
運送会社の荷主に対する配送費値上げの要請が本格化している。配送員の労働環境に根ざす理由で世論も同調しており"社会コスト"として顧客に転嫁できると判断し、早々に送料値上げを表明する通販企業も出てきた。 だが、「社会的コストとして全体で負担」という風潮は皮肉にも送料値上げのトリガーとなったアマゾンが壊す
2017年07月19日 09:13
「職権探知」減少の背景
景品表示法の調査は、行政職員の「職権探知」か、外部からの「通報」で始まる。通報は増加傾向。一方で職権探知はここ数年、年120~150件で推移していたものが16年度は45件と大幅に減った。 消費者庁は「執行体制に変化はない」と話す。ただ、背景には景表法が消費者庁に移管され、公正競争の維持
2017年07月19日 09:13
「職権探知」減少の背景
景品表示法の調査は、行政職員の「職権探知」か、外部からの「通報」で始まる。通報は増加傾向。一方で職権探知はここ数年、年120~150件で推移していたものが16年度は45件と大幅に減った。 消費者庁は「執行体制に変化はない」と話す。ただ、背景には景表法が消費者庁に移管され、公正競争の維持
2017年07月06日 11:10
「玄関配達」の利便性
先日、海外通販を利用したのだが、配達業者であるUPSの不在票がポストに入っていた。UPSは配達時間の細かい指定ができず、平日夜間や土日に配達してもらいたい場合は、業者をヤマト運輸に変更する必要があるので、普段のきめ細やかなサービスに慣れていると不便に感じてしまうのだが、「不在時に玄関先や駐車場など
2017年07月06日 11:10
「玄関配達」の利便性
先日、海外通販を利用したのだが、配達業者であるUPSの不在票がポストに入っていた。UPSは配達時間の細かい指定ができず、平日夜間や土日に配達してもらいたい場合は、業者をヤマト運輸に変更する必要があるので、普段のきめ細やかなサービスに慣れていると不便に感じてしまうのだが、「不在時に玄関先や駐車場など
2017年06月29日 16:40
シニア層との接点
所有することを重視する「モノ消費」ではなく、趣味や体験型のサービスなどにお金を使う「コト消費」が注目されるようになって久しい。旅先では外国人に負けず劣らず元気なお年寄りの姿も目立つ。 最近ではクルーズ旅行がブームのようで、昨年、オットージャパンが創立30周年を記念して豪華客船の旅に10組20人を招待
2017年06月22日 14:30
信頼関係が不可欠
「ヤマトへの依存が高いが今後の対応は」、「送料などの課題をどう改善するか」。オイシックスの株主総会で、個人株主から配送に関する質問が目立った。 配送は事業者にとって重要な経営課題。昨今、配送料金値上げの問題が大きく取り上げられ、関心が低かった消費者も重要視する。 ある通販会社のトップは「顧客と事業
2017年06月15日 20:00
アマゾンがヤバイ
米国で毎年この時期に世界最大のネットショップの展示会「IRCE」が開催される。今年も6月上旬にシカゴであったのだが、参加したECコンサルタントによると、「アマゾンがヤバイ」という。 「ヤバイ」の根拠に挙げたのがこんな数字。「2016年における米国EC売上高の40%をアマゾンが占めている」「米国世帯
2017年06月01日 10:20
普段使いの提案を
切り花や鉢物などが主力の「花き」業界。近年はネットで花を注文する消費者が増えてきているものの、若者を中心に花を贈る習慣が減っていることもあり、花き業界全体の市場は縮小している。 何年か前にはサントリーホールディングスが青いバラの商品化に成功して話題となったり、バレンタインデーに男性から女性に花を贈
2017年05月25日 11:04
人材不足にあえぐ輸送業界
輸送業界の人手不足が深刻化している。長距離ドライバーの高齢化やネット販売市場の拡大で宅配便の配達が追い付かないといった問題を引き起こしているが、ヤマト運輸の運賃値上げはまさに人手不足が大きな要因で、通販業界にとっても影を落としている。 人手不足は今後、一層進展していくことになるが、その課題解決に向
2017年05月25日 11:04
人材不足にあえぐ輸送業界
輸送業界の人手不足が深刻化している。長距離ドライバーの高齢化やネット販売市場の拡大で宅配便の配達が追い付かないといった問題を引き起こしているが、ヤマト運輸の運賃値上げはまさに人手不足が大きな要因で、通販業界にとっても影を落としている。 人手不足は今後、一層進展していくことになるが、その課題解決に向
2017年05月11日 11:00
定期縛りの限界
行政や消費者団体がさかんに問題視する健康食品の定期縛り。多いものでは6回の購入を求めるものもある。 そもそも定期縛りはアフィリエイターに高い報酬を支払い、自社商品を広告してもらうために生まれた。ブランド力、資本力のない新興企業は、複数回の購入が約束されれば購入単価を高め、先行投資を抑えて高額報酬を
2017年04月27日 15:01
国交省の総合物流大綱、EC市場拡大見据えた内容を
ヤマト運輸が4月24日から当日の再配達依頼の締め切り時間を変更した。テレビや一般紙でも、その話題が大きく取り上げられた。これまでの顧客志向のサービスのレベルが引き下げられることや、一方で再配達削減に向けた宅配ロッカー・ボックスの取り組みが活発になっていることなどが報道され、広く一般に関心が持たれる
2017年04月27日 15:01
国交省の総合物流大綱、EC市場拡大見据えた内容を
ヤマト運輸が4月24日から当日の再配達依頼の締め切り時間を変更した。テレビや一般紙でも、その話題が大きく取り上げられた。これまでの顧客志向のサービスのレベルが引き下げられることや、一方で再配達削減に向けた宅配ロッカー・ボックスの取り組みが活発になっていることなどが報道され、広く一般に関心が持たれる
2017年04月13日 10:49
〝物流〟学べる場を
3月22日開催の総合物流大綱第2回有識者検討会で国内の大学においてロジスティクスを専攻できる学部・学科がほとんどないとの話題が挙がった。米国、そして同国で数多くの留学生が学んだ中国に後塵を拝しているとのことだった。 日本企業は商品開発部門の人材を欲する一方、物流専門家のニーズがないのが、その理由。
2017年04月06日 15:29
"日本"らしい商品
中国向けの越境ECではベビー関連商材や化粧品、健康食品などが売れるというのはよく聞く話だが、世界に目を向けると、思いもよらないニーズがあるようだ。 ある越境EC支援企業によると、柔道や剣道、弓道といった日本の武道が世界に広まっていることで、欧州や南米などから「神棚」の注文が増えているという。武道を
2017年03月30日 10:44
キメ細かな運用を
「フォロワーを増やした後に、どう運用するかが重要」と話すのは、写真共有SNS「インスタグラム」を活用する担当者。新たな顧客接点の1つとして期待されるが、効果を高めるには手間をかける必要がある。 食品通販A社は、インスタグラムの投稿で、商品の利用シーンをイメージする画像を使用するように心がける。プロフ
2017年03月24日 17:31
有料会員制とEC
先日、初めて大型小売店「コストコ」に行った。非常に込み合い、溢れるほどに商品が積み込まれたカートが店内を動き回る様には圧倒された。その賑わいは「コストコ」が会員制であることが起因しているよう。「コストコ」では年会費4400円を支払い、会員にならねば買い物できない。会員の義母曰く「会費を払っても安く
2017年03月16日 10:54
市場縮小招く過剰規制に反対
機能性表示食品制度の施行以降、消費者庁が大ナタを振るっている。健康増進法ではトクホに対する初勧告や取り消し処分、景表法でもトクホやアイケア関連の健康食品に初の処分が行われた。確かに健食の"表示解禁"は監視強化と両輪で進めるべき面もある。だが、新制度は導入わずか2年。ヒット商品も少なく、市場の評価は
2017年03月16日 10:54
市場縮小招く過剰規制に反対
機能性表示食品制度の施行以降、消費者庁が大ナタを振るっている。健康増進法ではトクホに対する初勧告や取り消し処分、景表法でもトクホやアイケア関連の健康食品に初の処分が行われた。確かに健食の"表示解禁"は監視強化と両輪で進めるべき面もある。だが、新制度は導入わずか2年。ヒット商品も少なく、市場の評価は
2017年03月02日 16:59
自主回収での対応
先日、遅めの"新年会"の計画が持ち上がり、事前に近くのドラッグストアで卓上コンロ用のカセットボンベを購入しておいた。 ところが、その翌日に当該ボンベの製造会社が自主回収を発表。あわてて問い合わせ先のフリーダイヤルに電話したが、何度かけても一向につながらない。数十回のチャレンジの末、あきらめた。 通
2017年02月23日 10:53
消費者庁の行政処分について
「一粒で二度おいしい」といえば昔懐かしいグリコのキャッチフレーズだ。これを思い起こさせるような事例が続いている。消費者庁による行政処分だ。 刑法には「一事不再理」という原則があるが、そんなことなど消費者庁はお構いなしらしい。1月には三菱自の燃費不正問題を巡り、国交省による改善指示や罰則、自主的な賠
2017年02月23日 10:53
消費者庁の行政処分について
「一粒で二度おいしい」といえば昔懐かしいグリコのキャッチフレーズだ。これを思い起こさせるような事例が続いている。消費者庁による行政処分だ。 刑法には「一事不再理」という原則があるが、そんなことなど消費者庁はお構いなしらしい。1月には三菱自の燃費不正問題を巡り、国交省による改善指示や罰則、自主的な賠
2017年02月09日 18:20
早期にオープン化を
ヤマト運輸の関連会社や日本郵便が設置する宅配ロッカーが合計で200台を超えている。設置を本格化してから1年足らずで、首都圏の駅を中心に設置されるようになっている。 今後も設置が増えるだろうが、一方で受け取れる荷物は限定されている。一定の通販会社の商品、あるいは特定の個人宛て荷物といった具合だ。 よ