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GNT 趣味似たユーザー紹介、〝つながり〟支援し購買促進

2011年 9月29日 10:29

051.jpg携帯電話向けサイトを運営するGNTは、ソーシャルコマースに力を入れる。携帯電話向けソーシャルメディア「mobion(モビオン)」のショッピングコーナーを仮想モールとして刷新し、来年早々にも本格稼働を開始。お気に入りのアイテムや趣味・嗜好(しこう)が似ている人などを紹介する仕組みを取り入れる。興味や関心が近いユーザー同士の"つながり"づくりを支援することで、商品の購買を促進する。

 例えば、商品に関するユーザーのコメント。その商品を「欲しい」人がコメントをしているのか、「買った」人がコメントしているのかが分かりやすいだけではなく、「オンライン上の友人」「リアルでの友人」など、細かくセグメント化することで、情報に対する信頼度を上げる。さらに、商品ページの下部には、その商品を「欲しい」と登録しているユーザーのアイコンを表示。趣味の近いユーザー同士が気軽に連絡を取れるようにするのが狙いだ。

 また、モビオンやフェイスブックのプロフィールを読み込み、その友人が興味がありそうな仮想モール上の商品を検索する機能も実装する。

 新設する仮想モールの初期費用は無料で、販売手数料は売り上げの3~5%。他の仮想モールよりも安く出店できる点をアピールし、通販サイトを持っていなかったり、あまり規模が大きくなかったりする有名小売企業の取り込みを狙う。同社では以前からロッテリアや、100円ショップのダイソーなどの有名企業を顧客として抱えており、こうした企業を対象とする。

 実店舗との連携も進める。店舗の会員とウェブの会員を共通化することで、店舗への再来店やネットショップへの来訪を促すメールが同時に送れるなど、効率的な販促が可能となる。また、携帯電話の位置情報と連動し、店舗の在庫情報を検索できる機能も実装する。

 10月末にも試験的に仮想モールの運営を開始し、年明けの本格稼働を目指す。来年3月末までに100社の参加を見込んでいる。

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