ジーユーは11月30日、ネット販売と連動した同社初のショールーミング型実店舗として「GU　STYLE　STUDIO」を都内・渋谷区に開設した。展示商品のすべてがサンプル品で店内にレジ機能などはなく、購入のためにアプリを通じて通販サイトへ送客する仕組みとなっている。

　渋谷区の商業施設「原宿クエスト」に入居している同店舗は、同社の標準型店舗よりも比較的狭い約600平方メートルの売り場面積となっており、店内商品はすべてサンプルで全型、各サイズの1色展示となる。バックヤード機能や商品在庫は一切持たず、購入に当たっては来店者がスマホを使って同社の公式アプリから通販サイト上で行う仕組み。

　ショールーミング型店舗として通常店よりもマネキンを多く配置して様々なスタイリングの着こなし提案を行うほか、同社が定めるスタイリスト接客店員の「おしゃリスタ」によるコーディネート接客にも力を入れている。

　最大の特徴である店内のデジタルサイネージについては、顧客自身のアバター(分身のキャラクター)を数分で作成して画面上で全商品の試着体験が可能。

　また、店内の商品すべてに付けられているQRコードをスマートフォンなどで読み込むことで、アプリ内にお気に入り商品として登録でき、マネキンのコーディネートアイテムを一括して登録できるほか、来店時以外にも確認することが可能となる。試着室は並ばずに使用できるように予約待ち機能もある。

　なお、開店前日の11月29日には同店舗で記者発表会を開催し、同社のイメージキャラクターであるモデルの中条あやみさんをはじめ、タレントの丸山桂里奈さん、お笑いトリオのパンサーが出席。実際にサイネージを使って画面上に現れた各自のアバターで同社の商品を組み合わせたコーディネート体験などを行った。丸山さんは「普段自分が着るものは全部偏ってしまうが、アバターを使って(新しい)気づきがあった。一人でも多くの人に試してもらえれば」と語った。