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ハルメクがおせちの試食会を開催 読者の声で毎年進化、最上級おせちも開発

2025年 5月15日 12:00

 ハルメクは5月12日、「ハルメクのおせち」の読者試食会を都内で開催し、抽選で選ばれた約60人が参加した。21日には大阪でも読者試食会を実施し、両会場で合計約120人が参加する見込み。同試食会はコロナ明けで5年振りとなった昨年に引き続きの開催となる。

 同社のおせちは、「少しでも正月を家族とゆっくり過ごしたい」などの読者の声から開発をスタートし、2006年からオリジナルおせちの販売を始めており、今年は20年目となる。

 市場全体が横ばい傾向にある中、「ハルメクのおせち」はこれまでに累計45万台超を販売。25年新春分では前年比約1万台増の5万台を販売するなど好調で、ハルメク通販の食品ジャンルの中でもトップクラスの人気商品に成長した。

 読者のニーズを丁寧にくみ取って商品に反映させているため、おせちのリピート率は6割以上と高い。毎年、リアルな声を聞く目的で読者試食会を開催。味の好みが異なる東京と大阪で実施することで誰が食べても美味しく、飽きのこない味付けを心がけており、昨年の読者試食会では満足度の低かった2品目を入れ替えている。

 試食会の冒頭、雑誌「ハルメク」の山岡朝子編集長が挨拶。「おせちは20年前から改良に改良を加えて進化しているが、一番のヒントになるのが読者の声」とした上で、「20周年を記念して従来のスタンダード、プレミアム、プラチナの各おせちに加えてダイヤモンドおせちを用意した。無理にほめずに率直な意見を聞かせてほしい」と話した。

 「ハルメクのおせち2026」のコンセプトは〝伝統と未来〟で、伝統を大切にしながらも、これからの新しいおせちや正月のあり方を提案。おせちは料理研究家の横山タカ子さんが監修し、発酵食の知恵と現代の日本の食文化を融合させた鰤の味噌漬や鮑やわらか煮塩麴掛けといった新しいメニューを開発したほか、未来を見据えたサステナブルフード、端材や養殖魚なども活用する。

 おせちのラインアップはスタンダードおせち「彩(あや)」とプレミアムおせち「福寿」、早期限定販売のプラチナおせち「七福神」と「さくら」の4種類に、新たに早期限定のダイヤモンドおせち「晴る風」(仮称)を用意(画像㊤)。ダイヤモンドおせちは銀鱈西京焼きや和牛ローストビーフ、フカヒレ旨煮といった和洋中の高級食材を使用するほか、ビーフシチューや黒酢の酢豚、エビのチリソースなど6~7品目については電子レンジで温めるという、おせちの新しい食べ方も提案する。

 参加者は新メニューを含む24品目を試食し、味や見た目を5段階で評価したほか、おせち関連のアンケートにも回答することで、同社のおせち作りに協力した(画像㊦)。

 読者試食会では、参加者と山岡編集長も加わったフォトセッションや、チーム対抗のクイズ大会も実施。クイズの優勝チームにはハルメク商品の豪華セットをプレゼントした。

 同社は、6月には試食会の意見を反映させたおせちを完成させ、昨年よりも少し早い8月下旬にDMなどで予約販売を開始。さまざまな情報発信やプロモーションを展開して前回を上回る売り上げを見込んでいる。
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