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マッチングワールドのゲームECが販売好調、メーカーとのコラボ特典が奏功

2025年 5月15日 12:00

 ホビー商品や家電の販売を手掛けているマッチングワールドは、仮想モールでの販売を軸に、年々売り上げを伸ばしている。

 元々卸事業を展開していた同社では、ゲーム類などのエンタメ商材を取り扱っており「浅草マッハ」の屋号で大手仮想モールに出店。定番から希少性の高いものまでゲームソフトを中心に販売している。

 顧客層としては、40~50代が多く、ゲームのライトユーザー層や子供へのプレゼント需要などがメイン。平均単価は約1万円となっている。

 価格以外での差別化策として、近年取り組み始めたのがコラボ特典グッズ。メーカーと連携して新作ゲームが発売されるタイミングで、アクリルスタンドやキーホルダー、液晶クリーナーといった雑貨グッズを制作し、特典として商品に同梱していった。その反響は大きく、従来商品と比べて5倍以上の受注量になることもあり、大手の量販店などとはまた違った形でファンを集客することができているようだ。

 また、昨年からはゲーム関連のグッズ販売にも力を入れており、キャラクターのぬいぐるみに関しては、クリスマス商戦の際にメインのゲーム商材を上回る販売を記録。昨年12月には楽天市場においてエンタメ商材の分野で「ベストオブショップ」にも選ばれるなど好調だった。引き続き、食玩やカレンダー、ゴルフ用品など横展開は順調に進んでいるようだ。

自社倉庫から当日発送実施

 ECを始めたばかりの2010年ごろは各モールでのレビューの点数が低く苦戦した時期もあったが、担当者が変わってからはレビューの改善に着手。「当たり前のことを粛々と誠実に行うだけ」(同社)としながらも、特にクレームに直結しやすい配送に関してはスピード対応を重視。外注ではなく自社内で倉庫(画像)を運用して、流通加工や発送を実施。午後3時頃までに決済が済んだ商品については、在庫があれば当日に発送するなど、信頼を積み重ねていった。結果的に、現在では5点満点に近い平均レビューとなり、半分以上がリピート客となるなど、信頼獲得につながっているとした。

 今年度については人気ゲーム機種の新作が発売されることから、特典企画などでの連携を高め、関連需要の獲得を図る考え。
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