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ヤーマン  脱毛器累計40万台を販売、TV通販効果で店舗卸拡大

2011年 2月17日 10:02

 4-2.jpgヤーマンの脱毛器「no!no!HAIR」シリーズが好調だ。1月25日時点でシリーズ累計販売台数が40万台を突破した。ヒットの要因はテレビ通販による広告効果で、家電量販店向け卸のシェアも拡大。雑誌のパブリシティ広告の引き合いも初年度の2倍に拡大しているという。
 
 展開する脱毛器「no!no!HAIR」は2009年2月に取り扱いを開始。テレビなどを活用した自社通販と家電量販店や通販企業向けの卸販売を展開。販売が拡大し始めたのは10年春で、「新しい脱毛器として浸透するまでに1年かかった」(広報)という。
 
 10年9月時点の販路別売り上げ比率は、テレビ通販を中心とした自社通販が17・8%で、通販向け卸販売が20・0%、家電量販店などの店頭卸が62・2%となっている。インフォマーシャルの広告効果により、実際に商品を触ることが可能な店舗での購入が拡大したと分析する。
 
 同商品の拡販で難しかったのは「新規性」。熱線がムダ毛を焼き切る「サーミコン」式を採用しており、一般的な「抜く」「剃る」で行う脱毛とは異なる。テレビ通販では脱毛の「痛い」「面倒」などのイメージに対して、「抜かない、剃らない、痛くない」ことを訴求。イラストを用いてサーミコンの仕組みを説明した。加えて、商品の特徴を歌詞にした音楽やダンスでインフォマーシャルに強いインパクトを持たせた。
 
 インフォマーシャルの映像は家電量販店の店頭でも流した。これが商品の理解深耕に寄与。実際に手にとって商品を試せる店頭のメリットもあり購入につながっているようだ。
 
 インフォマーシャルによる認知度向上はパブリシティ広告の増加にも貢献。2010年の雑誌掲載回数は月間ペースで前年の約2倍に増加。抜く・剃るに当てはまらないため誌面で紹介されにくい難しさをくちコミがカバーし、「編集記事や読者モデルの紹介が増えた」(広報)という。

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