LLビーン、秋冬新商品を投入 伊勢丹やビームスとのコラボも
2013年07月25日 11:02
2013年07月25日 11:02

LLBJでは今秋冬の新商品を8~10月にかけて順次、通販サイトや通販カタログ、店頭で投入していく予定。今秋冬の注目商品は、主力ブランド「L.L.Bean」では「ダウンテック」を使ったダウンジャケットで「メンズ&ウィメンズ・ウルトラライト850・ダウンジャケット」(価格・2万2000円)や「ウィメンズ・ウルトラライト850・ダウン・ロング・コート」(同3万2000円=写真㊤)など。ダウンそのものに独自の撥水加工を施した「850フィル・パワー・ダウン」を中綿に使用して、吸収する水分量を減らしつつ、逆に速乾性を高め、濡れた状態でも体を温かく保つという。「昨年から一部の商品は販売していたが、売れ行きが好調なことを受けて、今秋冬からはラインを一気に増やした」(同社)という。

「『シグネチャー』はローンチしてから約3年が立ち、デザイン面などを若干見直した。少しトレンドよりとなっていたものを、アメリカンクラシックなベーシックなスタイルに今秋冬から若干、戻した」(同社)としており、30代など既存顧客層よりも若い層を獲得するという位置づけに変更はないが、主力ブランドとの親和性をより考えたデザインとしているようだ。

11月にはセレクトショップを展開するビームスと組んで、同じくLLビーンの代表的な商品である「ビーン・ブーツ」の別注モデルとして、アッパー部分をスムースレザーに変更して履き口をなめらかにしたブーツを赤、紺、緑の3色展開で、ビームス店舗で販売するもの。これら企業とのコラボ商品はLLビーンでは直接販売は行わないが、新規顧客の開拓につながると見ており、積極的に展開していく考えのようだ。
詳細な数字は明らかにしていないが、同社によると、前期(2013年2月)の業績は「日本支社が始まって以来のよい年」(ポンド代表)で店舗、通販の両チャネルともに増収で推移し、全体業績も増収増益で推移した模様。当該年は創業100周年の節目の年で、各種キャンペーンや新商品投入を積極化したほか、日本人の体形を考慮したサイズ・フィットに改良した商品を多く投入したことなども奏功したようだ。また、店舗では東京・日比谷に新店をオープンさせたり、「シグネチャー」が店舗、通販で売り上げを伸ばしたという。
今期も「3月からの立ち上がりは悪くなく、売り上げも伸びている。今後も楽観視している」(同)としており、円安の影響を受けながらも第1四半期(3~5月)の業績が好調に推移している模様であることから、通期でも前年を上回って着地させたい狙いのようだ。