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アダストリア EC物流センターをリニューアル 最新マテハン導入で40%の省人化 自社ECのサービス力向上へ
アダストリア
AGV
ドットエスティ
アダストリア EC物流センターをリニューアル 最新マテハン導入で40%の省人化 自社ECのサービス力向上へ
2022年09月02日 14:06
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2022年09月02日 14:06
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大手アパレルのアダストリアは9月1日、物流子会社のアダストリア・ロジスティクスが運営する茨城西物流センター(茨城県東茨城郡)内のEC物流センターを全面リニューアルして本格稼働を始めた。自社通販サイト「ドットエスティ」の成長に備えるとともに、庫内スタッフの作業負荷を低減して働きやすい環境を整備した。
15
億円を投じて自動搬送ロボット(AGV)による歩行レスピッキングシステムや、LEDライトのナビで正確なピッキングができる仕分け機などのマテハン機器を導入。従来に比べて約
40
%の省人化を見込んでおり、その分、商品の撮影や返品・交換対応、割れ物の梱包やギフト用ラッピングなどを行う人員に充てることで、自社ECのサービス力向上につなげる。
アダストリアは、成長戦略のひとつに「自社ECの成長加速と楽しいコミュニティ化」を掲げており、「ドットエスティ」の売上高は2022年2月期に311億円、会員数は1400万人を超えるなど着実に成長を続けている。
今回、EC物流センターにAGV120台、移動棚1400台をはじめとするマテハン機器を導入したことで、1日当たりの出荷可能件数はこれまでの最大1万9000件から3万4000件に拡大し、作業生産性は約1・6倍の向上を見込む。
リニューアルに当たってテーマとしたのは、〝人が主役の物流センター〟で、マテハン機器・システムメーカーのオークラ輸送機をパートナーに、
30
以上のブランドを持ち、アパレルや生活雑貨、コスメ、インテリアなど多岐にわたるマルチカテゴリーを展開するアダストリアグループの事業特性を踏まえて最適な機械化・自動化の形を設計したという。
ピッキング作業は、約1万9800平方㍍というEC用の倉庫内を歩き回って商品を探さなくていいように棚の配置や導入機器を設計、選定した。AGVが稼働するエリアは、出荷量全体の4割をカバー。現在は「ニコアンド」と「グローバルワーク」といった人気ブランドの商品を移動棚で管理し、AGVが棚を持ち上げて入出荷エリアまで運ぶため、人は歩かずに済む。
両ブランドの商品を入庫する際、作業者はフリーロケーションで空いている移動棚に保管するが、これは売れ筋商品をひとつの棚に集中させないためで、棚の取り合いを避ける意味があるという。
出荷量の6割を占める平棚エリアも9つのブロックに分け、作業員がそれぞれのブロックを担当。効率的にピッキング作業を行えるようにすることで、歩く距離を削減できるようにした。また、これまでは紙の出荷リストを見てピッキングしていたが、新たにハンディターミナルを導入。ピッキングする商品への最短ルートが画面上に表示される機能もある。
AGVが稼働するエリアと平棚エリアでピッキングした商品は、搬送機で仕分けエリアに運ばれる。
アダストリアでは
40
人分の注文をひとつのコンテナにピックアップするトータルピッキングを採用しており、仕分けエリアでは各コンテナからさらにオーダー別に仕分け作業を行う。その際、仕分け間口のLEDライトが光ってナビゲーションしてくれるため、投入ミスなくスピーディーに仕分けができるという。
オーダー別に仕分けされたコンテナは梱包サイズごとに自動的に分類され、送り状も自動投入されて梱包エリアに運ばれる流れだ。
茨城西物流センターでは、本社で実施している〝ささげ業務〟の一部を移管。生活雑貨を中心に撮影業務や採寸業務を行うことで、本社の業務負担を軽減するとともに、最新のマテハン機器で省人化した人の有効活用を進めている。
アダストリアでは、AGVの導入や平棚のブロック分けなどにより、「スタッフが〝歩かない〟ということに徹底的にこだわった」(林正武上席執行役員ロジスティクス本部長)という。また、今回のリニューアルで自社ECの売上高が倍増しても問題のない入出荷体制を整えた。
なお、同センターには約2万9700平方㍍のB
to
B(店舗向け)エリアもあり、販売状況などに応じて店舗向けとEC向けで在庫を融通し合えるのも特徴だ。
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リニューアルに当たってテーマとしたのは、〝人が主役の物流センター〟で、マテハン機器・システムメーカーのオークラ輸送機をパートナーに、30以上のブランドを持ち、アパレルや生活雑貨、コスメ、インテリアなど多岐にわたるマルチカテゴリーを展開するアダストリアグループの事業特性を踏まえて最適な機械化・自動化の形を設計したという。
両ブランドの商品を入庫する際、作業者はフリーロケーションで空いている移動棚に保管するが、これは売れ筋商品をひとつの棚に集中させないためで、棚の取り合いを避ける意味があるという。
出荷量の6割を占める平棚エリアも9つのブロックに分け、作業員がそれぞれのブロックを担当。効率的にピッキング作業を行えるようにすることで、歩く距離を削減できるようにした。また、これまでは紙の出荷リストを見てピッキングしていたが、新たにハンディターミナルを導入。ピッキングする商品への最短ルートが画面上に表示される機能もある。
オーダー別に仕分けされたコンテナは梱包サイズごとに自動的に分類され、送り状も自動投入されて梱包エリアに運ばれる流れだ。
茨城西物流センターでは、本社で実施している〝ささげ業務〟の一部を移管。生活雑貨を中心に撮影業務や採寸業務を行うことで、本社の業務負担を軽減するとともに、最新のマテハン機器で省人化した人の有効活用を進めている。
アダストリアでは、AGVの導入や平棚のブロック分けなどにより、「スタッフが〝歩かない〟ということに徹底的にこだわった」(林正武上席執行役員ロジスティクス本部長)という。また、今回のリニューアルで自社ECの売上高が倍増しても問題のない入出荷体制を整えた。
なお、同センターには約2万9700平方㍍のBtoB(店舗向け)エリアもあり、販売状況などに応じて店舗向けとEC向けで在庫を融通し合えるのも特徴だ。