本田圭佑氏が新ブランド スポーツ衣料販売、AI使い低価格実現

2025年06月19日 15:40

2025年06月19日 15:40

〈通販新聞 6月26日付 第1995号 (2025年6月19日発行) 8面〉

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 サッカー元日本代表の本田圭佑氏が6月13日、スポーツアパレルブランド「mgh」を立ち上げた。機能性とデザインにこだわったほか、人工知能(AI)を活用することで、手頃な価格での販売を実現している。




 本田氏が取締役を務めるmgh社が開発と販売を手掛ける。mghの社長は、スポーツ関連のウェブメディア「スポーツブル」創業者の黒飛功二朗氏が務める。また、三菱商事出身の林周一郎氏(取締役)がmghのプロダクト戦略を担う。

 黒飛氏は同日の記者会見で「高価格化とハイブランド信仰へのアンチテーゼとしてブランドが生まれた」と説明。実店舗を持たず、卸販売も行わないD2Cメーカーとして中間コストを削減。ブランドサイトはECだけではなく、コミュニティー機能も用意する。

 また、企画開発からマーケティング、生産・販売に至るまでAIを活用することで、販売価格に還元する。AIによるトレンド分析を行い、デザインサンプルもAIで生成。サンプル段階でファンコミュニティーの反応が高かったものを商品化する。また、クリエイティブもAIで生成するほか、AIによる需要予測・在庫管理も行う。

 価格はTシャツが4620円、パンツが5720円、ソックスが1320円、シューズが1万3200円(いずれもメンズ)。この4点を「CORE4」としてセットにし、同日より2万4860円で男性向けに1000人限定で抽選販売する。

 10月には女性向けに1000人限定の抽選販売を実施。来年2月には通販サイトを本格オープンし、春夏商品を販売する。

 同日の記者会見で本田氏は「mghが目指すのは『カッコよくてリーズナブル』。アスリートだけではなく、さまざまな目的で『運動をしたい』という人たちのハードルを下げたい」などと意欲を語った。


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