6月22日に東京都議会議員選挙の投開票が行われた。自民党が大幅に議席を減らし過去最低議席となる一方、都民ファーストの会が第1党に復帰した。こうした中、選挙戦前には「台風の目」になるとの観測もあった、石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は、42人もの候補が出馬したものの、議席獲得はならず一敗地にまみれた。
同党は今年1月に設立。候補者を一般から募り、応募した1128人中から選んだ候補を35選挙区に擁立していた。代表の石丸氏は、昨年の東京都知事選挙で約166万票を獲得して次点に入ったことから、同党に追い風が吹くとみる向きもあったが、党・候補者の知名度不足や、公約を掲げなかったことなどが災いしてか、得票は伸びなかった。
通販業界からは2人が公募に合格、選挙を戦った。世田谷区選挙区(定数8)から出馬した鳥海彩氏は楽天グループ社員。気象予報士の資格を持ち、放送局や気象会社勤務を経て、2020年から楽天で地域創生事業を担当。自治体と楽天における、SDGsの具体的な取り組みをテーマとした包括連携協定の締結にも携わってきた。
同社で執行役員コマースカンパニーCOOを務めた野原彰人氏(現・楽天銀行副社長)が後援会長を務めており、応援演説も行った。鳥海氏は1万1537票(最下位当選者は2万3100票)を獲得したが、得票数では14番手となり、及ばなかった。なお、同氏は24日、Xで党を離れることを表明している。
八王子市選挙区(定数5)からは、須浪薫氏が立候補した。同氏は三洋電機を経て1992年セシールへ入社、14年間マーケティングを担当した。その後、ティーライフで取締役商品企画販売部長を務め、19年には通販業界や医療業界に特化した人材紹介などを手掛ける「MISSION」を立ち上げていた。
自身の経験を踏まえ「ウェルビーイングな社会を創造する」などと訴えたものの、8915票(最下位当選者は2万2473票)で10番手に終わった。須浪氏は本紙取材に対し「都知事選で石丸氏に投票した層があまり取り込めなかったのは誤算だが、石丸氏の戦略には納得している」と述べた上で、「出身地の香川県で統一地方選挙に出馬したい」と今後の政治活動に意欲を示した。
6月22日に東京都議会議員選挙の投開票が行われた。自民党が大幅に議席を減らし過去最低議席となる一方、都民ファーストの会が第1党に復帰した。こうした中、選挙戦前には「台風の目」になるとの観測もあった、石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は、42人もの候補が出馬したものの、議席獲得はならず一敗地にまみれた。
同党は今年1月に設立。候補者を一般から募り、応募した1128人中から選んだ候補を35選挙区に擁立していた。代表の石丸氏は、昨年の東京都知事選挙で約166万票を獲得して次点に入ったことから、同党に追い風が吹くとみる向きもあったが、党・候補者の知名度不足や、公約を掲げなかったことなどが災いしてか、得票は伸びなかった。
通販業界からは2人が公募に合格、選挙を戦った。世田谷区選挙区(定数8)から出馬した鳥海彩氏は楽天グループ社員。気象予報士の資格を持ち、放送局や気象会社勤務を経て、2020年から楽天で地域創生事業を担当。自治体と楽天における、SDGsの具体的な取り組みをテーマとした包括連携協定の締結にも携わってきた。
同社で執行役員コマースカンパニーCOOを務めた野原彰人氏(現・楽天銀行副社長)が後援会長を務めており、応援演説も行った。鳥海氏は1万1537票(最下位当選者は2万3100票)を獲得したが、得票数では14番手となり、及ばなかった。なお、同氏は24日、Xで党を離れることを表明している。
八王子市選挙区(定数5)からは、須浪薫氏が立候補した。同氏は三洋電機を経て1992年セシールへ入社、14年間マーケティングを担当した。その後、ティーライフで取締役商品企画販売部長を務め、19年には通販業界や医療業界に特化した人材紹介などを手掛ける「MISSION」を立ち上げていた。
自身の経験を踏まえ「ウェルビーイングな社会を創造する」などと訴えたものの、8915票(最下位当選者は2万2473票)で10番手に終わった。須浪氏は本紙取材に対し「都知事選で石丸氏に投票した層があまり取り込めなかったのは誤算だが、石丸氏の戦略には納得している」と述べた上で、「出身地の香川県で統一地方選挙に出馬したい」と今後の政治活動に意欲を示した。