大正製薬がダイエット市場開拓へ、「ついつい糖脂」で製品認知図る

2025年09月24日 16:36

2025年09月24日 16:36

 大正製薬は、肥満気味な方のおなかの脂肪ケアの機能性表示食品の販売を強化する。昨年7月に従来品の上位製品を発売したが、製品認知に課題があった。今年9月からアンバサダーを起用。インフォマーシャル、ウェブの製品展開を通じダイエット市場における認知を高め、シェア獲得を図る。


0924163422_68d39efe87e55.jpg 通販事業では市場の開拓を重点課題の一つにあげる。製品の中心顧客層は、50~60代。新製品の販売強化を通じて「より若い世代にも製品認知を得たい」(同社)としており、30~40代の顧客獲得など若返りも図る。

 「おなかの脂肪対策タブレット PREMIUM」(税込5400円)は、昨年7月に発売した。機能性関与成分に葛の花由来イソフラボンとターミナリアベリリカ由来没食子酸の2成分を配合。「肥満気味な方の体重やおなかの脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)、ウエスト周囲径を減らすのを助ける」、「食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑える」という成分の機能を表示する。

 それまで「葛の花由来イソフラボン」のみを配合する「おなかの脂肪が気になる方のタブレット」(約3000円、現在はリニューアル)を販売していた。

 自社調べの健康意識調査では、20~60代の65%が食事管理を気遣う一方、約7割が週1回以上、糖質や脂質が高い食事を「食べたくなる」と回答するなど、食生活にジレンマを抱えていた。こうしたニーズの把握を受け、体重など体内だけでなく、食事から摂取する脂質や糖にアプローチできる成分を加えた。

 製品認知では、歌舞伎俳優の片岡愛之助さんをアンバサダーに起用する。9月10日からBS・CSでインフォマーシャルを放映するほか、新聞、ウェブの広告展開も行う。体調管理を実践しているイメージ、関連メディアへの露出が高いことから採用した。

 広告では体調管理の習慣化を目的に「ついつい糖脂」というキーワードで認知やウェブ検索の向上を図る。1日3粒目安の設計で継続のしやすさも特徴にするほか、初回割引価格で顧客接点を築く。

 9月9日に行われたアンバサダーの就任会見で、片岡さんは体調管理や健康習慣として、加圧トレーニングやジムに通うなど食事と運動に気をつけているとする一方、糖質の高い食べ物を食べることがあると話した。

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