森永乳業が「のどの乾燥感」を初表示、通販でサプリの展開も計画

2025年09月24日 16:43

2025年09月24日 16:43

 森永乳業は10月7日から、機能性関与成分としてラクトフェリンを200㍉㌘配合した機能性表示食品を発売した。「のどの乾燥感」をうたった初の機能性表示食品となる。のどの乾燥感は体調不良の予兆として実感する人が多いと分析。免疫維持をうたった他の機能性表示食品と差別化し、需要を喚起する。まずはチルド飲料として量販店や小売店などで発売し、今後、サプリメントなどで通販展開も視野に入れる。


0924164340_68d3a12c775f6.jpg 発売したのは「森永ラクトフェリン200ドリンクタイプ」(税別価格は180円)。販売目標は今期15億円を計画し、3年後に30億円まで拡大する。

 届出表示は「本製品に含まれるラクトフェリンがpDCの働きを助け、健康な人の免疫機能の維持に役立つ機能や、空気の乾燥に伴う一時的なのどの乾燥感を軽減する機能があることが報告されています」となる。商品パッケージには「のどの乾燥感」や「免疫機能の維持」などを表示して訴求する。

 同社によると、約9割がのどの乾燥を自覚したことがあるとし、7割がのどの乾燥を「心配する」という。風邪の初期症状として強く認識していると判断した。同社の約60年にわたるラクトフェリンの研究や製造体制を強みに「のどの乾燥感」を訴求し、免疫機能の維持をうたった他の機能性表示食品と差別化する。

 イメージキャラクターに女優の江口のりこさんを起用する。サンプリングを含めたプロモーションについて検討を進めている。

 これに伴い、既存のラクトフェリンヨーグルトの容器や風味を刷新し、「森永ラクトフェリン100」として発売を開始した。また、アイスクリームなど他の商品カテゴリーへの展開や、機能性食品素材として他社への原料供給も行い市場の拡大を目指す。品ぞろえを増やすことで、ブランド認知度の向上につなげる考え。

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