メーリングサービスなどを手掛けるディーエムエス(=DMS)と、NTT QONOQ(=コノキュー)は今春より、無線接続方式の「XRグラス」を用いた倉庫現場でのピッキング補助ツールについて実証実験を展開している。現場での作業効率向上を図るとともに、物流業界における人手不足問題の解消に向けた施策としても活用していく。
ピッキング作業に関しては、従来、倉庫内で作業者が指示書を見ながら該当する棚を探し、目視で照合しながら荷物をピッキングするという手順になっているが、同ツールでは専用のXRグラス「MiRZA(ミルザ)」(重量は約125g)を装着することで、グラス内に表示される視覚情報からの指示をもとに作業を進めることができるという。
まず、グラスでピッキングリストを読み込むことで、目的の荷物が倉庫のどこの棚にあるかが2次元マップで表示される。その後、該当の棚まで自動のナビゲーションで誘導され、棚の横にあるQRコードを読み込むことで、ピッキングの対象となる荷物や必要な個数、種類なども表示されるため、作業者はその指示通りに進めることができる。
実際に両社が行った実験によると、同ツールを使って、倉庫業務での熟練度の低いスタッフの作業効率を約11%向上させることが可能になることが分かった。
なお、導入に当たっては導入先倉庫のWMSとのシステム連携をはじめ、該当エリアや対象となる作業員の数などの情報を共有することが必要となる。基本的には人の手で行うピッキング作業エリアが対象となり、種類や数などを問わず対応できる。
この取り組みについて、DMSでは「熟練度の高い作業者の数が年々限られてくる中、人の流動化に対応することは重要な課題。これは倉庫作業が初めての人でもできる仕組みであり、短い教育期間でラインに入ることが可能になる」(山本克彦社長)とした。
近年、物流現場において、庫内レイアウトなどを熟知したベテランの作業員の数が減少しており、繁忙期には派遣スタッフを増員することも見られるようになってきた。同ツールを活用することで、未経験のスタッフのサポートを行うと共に、作業品質の均一化を図る考え。今後は、作業効率を30~40%まで向上させることを目指していく。
メーリングサービスなどを手掛けるディーエムエス(=DMS)と、NTT QONOQ(=コノキュー)は今春より、無線接続方式の「XRグラス」を用いた倉庫現場でのピッキング補助ツールについて実証実験を展開している。現場での作業効率向上を図るとともに、物流業界における人手不足問題の解消に向けた施策としても活用していく。
ピッキング作業に関しては、従来、倉庫内で作業者が指示書を見ながら該当する棚を探し、目視で照合しながら荷物をピッキングするという手順になっているが、同ツールでは専用のXRグラス「MiRZA(ミルザ)」(重量は約125g)を装着することで、グラス内に表示される視覚情報からの指示をもとに作業を進めることができるという。
まず、グラスでピッキングリストを読み込むことで、目的の荷物が倉庫のどこの棚にあるかが2次元マップで表示される。その後、該当の棚まで自動のナビゲーションで誘導され、棚の横にあるQRコードを読み込むことで、ピッキングの対象となる荷物や必要な個数、種類なども表示されるため、作業者はその指示通りに進めることができる。
なお、導入に当たっては導入先倉庫のWMSとのシステム連携をはじめ、該当エリアや対象となる作業員の数などの情報を共有することが必要となる。基本的には人の手で行うピッキング作業エリアが対象となり、種類や数などを問わず対応できる。
実際に両社が行った実験によると、同ツールを使って、倉庫業務での熟練度の低いスタッフの作業効率を約11%向上させることが可能になることが分かった。
この取り組みについて、DMSでは「熟練度の高い作業者の数が年々限られてくる中、人の流動化に対応することは重要な課題。これは倉庫作業が初めての人でもできる仕組みであり、短い教育期間でラインに入ることが可能になる」(山本克彦社長)とした。
近年、物流現場において、庫内レイアウトなどを熟知したベテランの作業員の数が減少しており、繁忙期には派遣スタッフを増員することも見られるようになってきた。同ツールを活用することで、未経験のスタッフのサポートを行うと共に、作業品質の均一化を図る考え。今後は、作業効率を30~40%まで向上させることを目指していく。