JCRMがJAPAN EC大賞開催 ジャンル別の部門賞も選出、優れたCRM行う企業表彰

2025年11月06日 09:59

2025年11月06日 09:59

 通販事業者らが加盟してCRM施策向上に資する取り組みなどを行う団体、日本通販CRM協会(=JCRM)はCRMの観点で優れた事業展開を行う通販事業者を選出、表彰する「JAPAN EC大賞」を開催する。通販業界関係者1000人から投票を受け付け、最も得票があった事業者を大賞に選出する。また、今回から5つの商品ジャンルごとに部門賞を設ける。


1106100211_690bf393639d2.jpg 「JAPAN EC大賞2025」の投票受付は10月28日から専用ウェブサイトで開始。通販企業および通販企業と取引のある企業の従業員などであれば誰でも1回投票できる。投票はヘルスケア部門、ビューティー・コスメ部門、食品部門、ライフスタイル・ホームグッズ部門、アパレル・ファッション部門の中で、1部門から最大5部門それぞれでCRMの観点で優れていると投票者が考える商品またはブランド名を記載した上で「ブランドとしてのストーリーや想いが魅力的」「PR企画が、ユーザー目線で共感できた」「データをもとに顧客の心を考えた施策を行っていると感じられた」「商品・サービスに、独自性と企業の想いが感じられた」「顧客との信頼関係を生み出す関係構築をしている」の選択肢の中から投票理由を選択(複数選択可能)する。

 12月24日までの投票受付期間までに集まった投票のうち、自社への投票や組織票と思われるものなどを除く1000票程度の有効得票と、ディーエイチシーの高谷成夫会長ら「インダストリーリーダー」と呼ばれる同協会が選出した17人の通販業界の発展に貢献している人物の投票を加えて各部門で最も多くの票を獲得した商品・ブランドを展開する通販事業者をそれぞれ部門賞に、各部門を横断して総得票数が多かった商品・ブランドを展開する通販事業者を総合大賞に選出する。

 来年1月19日に各部門賞と総合大賞を発表、同27日に受賞企業らを招いて都内の「神田明神文化交流館 EDOCCO STUDIO」(所在地・東京都千代田区外神田2-16-2)で表彰式を行う。

 「JAPAN EC大賞」は日本のEC・CRMの代表的企業を創出して消費者から信頼され発展する業界を創っていくことなどを目的に2020年からJCRM主催で開催、今回で6回目。過去5回は総合大賞に加え、CRMにおいて重要な要素である顧客対応、商品・サービス、PR、ブランド、人材活躍といったテーマ別の部門賞を選出してきたが、「商品ジャンルによってCRMへの取り組み方が異なる。また、化粧品や健康食品などCRM施策の展開に向いているジャンルがあり、(テーマ別だと受賞するジャンルに)偏りがあった。そのため、ジャンルごとに優秀な事業者は決めようと考え、今回から商品ジャンル別に部門賞を設けることにした」(森下英則理事=プライムダイレクト社長)とする。

 これまでの「JAPAN EC大賞」では再春館製薬所、生活総合サービス、九南サービスが総合大賞に選出されている。

 同賞を主催するJCRMは現状、通販事業者ら約220社とそれら企業に所属する社員ら個人会員1400人超が加盟して講師を招いてCRM施策に関するセミナーを開催する月1回開催の定例会のほか、コールセンターやLTV向上などテーマ別に分かれて各社が成功事例などを共有する委員会、通販事業者の拠点などを訪れる見学会、所属企業の新入社員向けにCRMの基礎を教える研修の開催などが主な活動内容となる。なお、JCRMの入会費は5万円。月会費は通販事業者は2万円、支援企業は5万円、個人会員は無料となっている。

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