受注処理AIサービス「SmartReadPLUS+」が好評、プロ管理の完成データに支持

2026年03月04日 13:18

2026年03月04日 13:18

 Cogent Labs(=コージェントラボ)が展開する手書き文字をデジタルなテキストデータに変換する、いわゆるOCRサービスに、最新のAI(人工知能)技術とプロのオペレーターら「人による管理」を組み合わせた新サービス「SmartRead PLUS+(スマートリードプラス)」が通販実施事業者らから好評だ。

0304152909_69a7d1357ebcd.jpg ECが普及した今でも顧客層や商材によってハガキやFAXで注文を受ける通販実施企業は少なくない。一定の件数であれば対応できるが、件数が多かったり、中元や歳暮など特定期間に受注が集中するような商品を販売しているなどの場合、受注処理の手間や迅速化を図るため、ハガキやFAXに記載された手書きの注文情報を読み取ってデータ化するOCRサービスを活用してデジタル化し、システムにつなぎ込んでいる通販事業者は多い。

 ただし、OCRが誤って文字情報を読み込んでしまうケースが散見されたり、それゆえに読み取り情報に誤りがないかの確認作業や誤っていた場合の補正作業が生じるなどの手間が発生することもあった。

 昨秋から本格展開を開始した「スマートリードプラス」のOCRは最先端のAI技術を活用し、文字情報の読み取り精度を高めていることに加え、読み取り情報の確認や誤っていた際の補正を提携するNIPPON EXPRESSグループでデータソリューションにおいて大手金融機関などの実績も多いNXワンビシアーカイブズの専門スタッフが行うというAIと人手を組み合わせたサービス設計が特徴だ。

 「AIだけではミスが起こり得る。『ヒューマンインザループ』(※AIシステムの構築や運用でデータの生成、注釈付け、モデルのレビュー、評価などのライフサイクル全体に人間の判断やフィードバックを意図的に組み込む設計思想)を最適な形で実践し、専門のオペレーターによる監督のもとでOCRによる仕分け・読み取りを行い、必要に応じて他のデータとの突合なども行い、信頼度が高いデータを提供できる」(木本恭次常務)とする。

 あわせてオプションとして例えば「カスタマーコードをつける」や「電話番号のハイフンをなくす」、「計算した送料を入れる」など利用企業の基幹システムに合わせたデータ加工なども行う。これにより、利用する通販事業者側はこれまでは自社で行っていたOCRの読み取りミスの確認やその補正なしに、注文書などのドキュメントを完全自動でデータ化できるようになるという。

 サービス料金は基本的に従量課金制だが、データ加工などのオプションは応相談。同社によると手入力からOCRでの読み取りに変更する点だけでも通常、関連コストは2〜3割程度は削減できるよう。また、「手入力の場合に発生する費用は固定費になるが、『スマートリードプラス』を使うことで変動費となることは事業者にとってメリットは大きいのではないか」(同)とする。

 実際、昨秋から「スマートリードプラス」を導入するカニなどの海産物の加工販売のほか、通販も行う朝日共販(愛媛県伊方町)は歳暮や年末の2カ月に集中するカニの注文のうち、FAXや郵送で寄せられる受注分、約3000件を即日処理できるようになった。OCRで読み取り、その後の補正や加工作業を自社で行うことなく、「スマートリードプラス」側で基幹システムにそのまま取り込むことができる完成データを納品できるようになったことで、これまで延べ100時間をかけては人海戦術で行っていた入力作業はほぼゼロになったという。

 OCRでの文書の読み取りや確認・補正だけでなく、先のようなデータの加工も手掛けるほか、書類の保管なども行う。また、「受け取り」も代行。注文書を利用事業者から、または注文先の住所を私書箱とし、注文書を引き取り、読み取りのためのスキャン自体を代わりに行うサービスの展開は既に対応可能、今夏にはFAXの受信対応も本格化したい意向。

 「『スマートリードプラス』を利用すれば何もせずにそのままシステムに流し込むことができる形式と精度のデータを受け取ることができる。反復継続して行われる作業はすべて自動化していくべき。労働力不足を『スマートリードプラス』で解消したい」(同)とする。今年度は通販事業者ら50〜100社程度の新規利用事業者を見込んでいる。

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