F・O・インターナショナルは基幹ブランド軸に増収、越境はIP商品が台湾でヒット

2026年03月11日 14:13

2026年03月11日 14:13

 子供服、服飾雑貨の企画販売などを手がけているF・O・インターナショナルでは自社通販サイトを軸にEC事業の拡大が続いている。2023年からは越境ECも開始するなど、新たな販路開拓にも乗り出しており、今期(25年2月期)のEC事業については増収を見込んでいる。


0312103402_69b2180a54175.jpg 近年の子供服市場は仮想モールでの価格競争が激化しており、安価な商品が人気となる一方、品質や安全性で訴求する高単価なブランド品にも需要が集まるなど、購買傾向の二極化が見られている。

 そうした中、同社では自社通販サイト(画像)をメインに、「ゾゾタウン」をはじめ各仮想モールでECを展開。25年については、自社通販サイトで会員統合やシステム入れ替えなどの影響を受けたものの、モールでの販売が堅調に推移したこともあり、EC全体は増収となる見込み。

 業績をけん引したのは旗艦ブランドである「BREEZE(ブリーズ)」と、24年に立ち上げたユニセックスの新ブランド「p.premier(ピードットプルミエ)」。ブリーズは、「DAISUKIシリーズ」が通園・通学の日常着としての需要を獲得。洗濯機で洗えるリュックや990円から展開するストレッチ性の履きやすいパンツなどの定番商品が売り上げを伸ばした。加えて、キャラクターとのIPコラボ商品も販売しており、直近ではすし店の「くら寿司」や漫画の「ドラゴンボール」などとの商品が新規顧客の開拓につながったとする。

 ピードットプルミエについては、欧州テイストで訴求したユニセックスの商品群で、2人の子供を持つ同社の女性社員が商品企画を担当。「ママの困り事を解決できる商品を意識して制作している。特に写真での見せ方には強いこだわりを持って強化した」(同社)と説明。「インスタグラム」を軸に、着用イメージが伝わる内容や複数の子供モデルを起用した〝SNS映え〟も意識して画像を投稿。認知拡大が進み、セール比率が低いながらも売り上げが確保できる利益率の高い商材として成長している。

 また、近年は少子化が進む国内市場とは別に、新たな販路として海外展開にも着手。23年1月にはBEENOSグループのBeeCruise(ビークルーズ)と連携して、越境ECを開始した。

 国内で展開するDAISUKIシリーズをはじめとした既存商品を販売し、中でも台湾はIPコラボ商品の反響が高く、玩具の「トミカ」やイラストの「オサムグッズ」とのコラボ商品などが売り上げを伸ばしている。越境向けの販売については、開始から約3年で初年度の4倍程度まで売り上げ規模が拡大。今後については台湾、米国に次ぐ、新たな地域として東南アジアでの事業拡大を目指している。

 そのほか、国内に関してはAIの導入も視野に入れる。ECでの画像素材の生成支援など、まずは業務効率化に関する内容で取り入れていく考え。

 なお、現状、EC事業の売り上げについては会社全体の3割程度となっており、年々拡大が続いている。全国展開する実店舗の存在がECにも高い送客効果をもたらしているため、今後もリアルとネットの両面で動きながら顧客開拓を進めていく考え。

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