cottaが都内に旗艦店を開設、必要な商品をワンストップで

2026年03月25日 14:13

2026年03月25日 14:13

 製菓材料のECを行うcottaは3月28日、初の実店舗を開設する。旗艦店の位置付けで、品ぞろえは製菓材料や道具、ラッピングなど1200点となる。菓子作りやプレゼントに必要なアイテムがワンストップで揃うラインアップを実現した。近隣住民やビジネスパーソンなど30〜40代をターゲットに、認知拡大を図り新規顧客層との接点を拡大する。


0325163205_69c38f758e112.jpg 出店するのは「cotta STORE 大井町トラックス店」。東京・大井町は半径2キロ以内に27万人が住む生活に根差したエリアとされ、都内からのアクセスも良いことから、ビジネスパーソンや買い物客の利用を見込めると判断。製菓や製パンブランドの世界観を表現することで、新規顧客層との接点拡大につながると判断した。

 店舗では焼き菓子の型を200点取り扱うほか、ミックス粉を使った初心者向けキットや、オリジナルのラッピング用品を取り扱う。冷凍庫と冷蔵庫を完備し、バターや大豆クリームのほか、フルーツピューレなども販売している。

 旗艦店では菓子の新ブランド「PECOTTA」を取り扱い、クッキーやマフィンを販売する。クッキーは1つずつビニールバッグ入りとし、手土産需要に対応する。マフィンは販売中のオリジナルの型で焼き上げることで、完成形をイメージしやすくし菓子作りのハードルを下げる。菓子は店外からも見えるようにディスプレイし、ビジネスパーソンや商業施設を利用する来店客のおやつ需要にも対応していく。

 店内は可愛らしくワクワクする内装を採用した。正面入り口付近にキットや菓子ブランドを配置し、製菓の経験がない初心者でも関心を持てるようにし来店機会を増やす。

 店内の奥に向かってクッキー型やマフィン型などの道具や、ラッピング用品を配置した。販売している型を実際に使って製作した食品サンプルを一緒に展示することで、出来上がりをイメージしながら購入を決定できるようにした。

 店頭ではミニキッチンも設けた。今後、ライブ配信やデモンストレーションなどのイベントに使用していく。

 店頭とECサイトで顧客データを連携し、購入履歴やポイントを共通化する。店頭では商品にQRコードを付与し、オンラインの商品ページを確認しながら購入することも可能とした。


黒須取締役に聞く店舗戦略

ブランド想起の獲得めざす

見え方や陳列で〝わくわく感〟表現

 0325163222_69c38f862020d.jpgcottaの黒須則彦取締役に店舗展開の狙いや今後の展開について聞いた。

 ——出店の狙いは。

 「私たちが目指すのは、お菓子作りやパン作りといえば最初に『cotta』を想起してもらえる世界観。そこに向けて次のステップとして旗艦店が必要だった。東京・大井町は生活に根付いたエリアで、アクセスも良い。新規顧客層との接点拡大につながると考えた」

 ——なぜ必要か。

 「製菓の市場でも健康志向が広がり、米粉クッキーやバターの代替として大豆クリームが注目されているが、実際に美味しいかどうかわからない。ラッピングも確かめて購入したいニーズがある。店舗で納得した上で購入できることは、顧客の安心感につながる」

 ——強みは。

 「製菓材料と道具、ラッピングまで網羅した品ぞろえは他社にない。お菓子を作って、人にあげて、喜んでもらえるまでをサポートしている。商品に加え、レシピなどのコンテンツも活用して、お菓子作りをライフスタイルとして捉えて総合的なラインアップを展開している」

 ——旗艦店の体験価値は。

 「単なる材料販売ではなく、わくわくした気持ちを大事にしている。商品陳列やディスプレイなど空間全体で、顧客の『自分でも作れそう』、『やってみたい』という気持ちに応えている。複合施設を行き交う人への訴求として、店外からの見え方や、食品サンプルを用いた商品陳列などさまざまな工夫している」

 ——SNSの総フォロワー数は150万人、レシピなどのUGC1.5万件を持つ。どう活用する。

 「オンラインとオフラインを融合したいと考えている。例えば、SNSで配信するレシピ動画をきっかけに来店につなげる。また、ユーザーのSNS投稿を積極的に拾い、店頭での賑わいをECで紹介するといった取り組みを行う。ミニキッチンを活用したライブ配信も当たり前のように行っていく。インフルエンサーやシェフなどの起用も考えている」

 ——会員データも連携する。

 「そうだ。店頭とECでの購買の差分が見えてくるので、それを施策に反映する。顧客はなぜこの商品がほしいのか、なぜこの商品を買わないのか、どんな気持ちで来店したのか、そういった声は店頭でしか得られない。店頭で収集した声を蓄積しECの施策につなげ、またECでの取り組みを店頭での接客に活かしていくといったサイクルを作りたい」

 ——目標は。 

 「初年度で黒字化、もしくは黒字が見えるところをめざす。OMO施策によってECでの売り上げ拡大も想定する。表現したいお店作りの実現と顧客満足度向上に注力する」

 ——出店計画は。

 「店舗拡大は視野に入れている。出店の引き合いもある。ECで保有する180万人の会員データや、旗艦店での販売動向を踏まえて今後の出店エリアを検討したい」

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