〈「1688Japan」〉 「アリババB2B」の日本版、中国製品を安価に調達可能

2026年04月08日 14:47

2026年04月08日 14:47

 HHOとゴールドバッハはは4月1日、アリババグループのBtoBプラットフォーム「1688.com」の日本版サービス「1688Japan」を開始した。これまでゴールドバッハが運営してきた、BtoBプラットフォーム「淘太郎(タオタロウ)」の名称を変更、アリババの出資企業であるHHOとの共同運営体制へと移行した新サービスとなる。アリババグループのデータや技術力を活用することで、現在の流通額を3年間で3~5倍にしたい考えだ。

 「タオタロウ」は2014年にサービスを開始、EC事業者のほか、商社やチェーンストアなどに商品を供給してきたほか、OEMなどオリジナル生産や中国からのドロップシッピングを手掛けてきた。アパレルを中心に家具や電化製品なども取り扱う。また、1688はアリババグループのB2Bプラットフォームで、中国の工場やメーカーなどが出店。日本から利用する際は、代理購入サービスを使う必要がある。

 新サービスでは、現品仕入れからOEMカスタマイズ、国際物流、通関手続きまで、クロスボーダービジネスの全工程をワンストップで提供する。タオタロウにおける日本市場向けの実績や、日本向け専門のサービス体制と、HHOの持つアリババ公式ライセンス、さらにはデジタル・AIに関する技術力をかけ合わせることで、日本の中小企業による中国からの仕入れ需要拡大に対応する。「当社が培ってきたノウハウと、アリババグループの技術力やデータを組み合わせることで、サービスもっと拡大したい」(ゴールドバッハの和田太郎代表取締役)。

 4月1日より、1688Japanを正式に開始。OEM、ドロップシッピング、物流検品システム体制など再整備するほか、受注処理能力を50%向上。さらには新拠点を増設に、データとAIの活用を進める。

 HHOによれば、従来の代理購入サービスの場合、代行業者による価格の上乗せや、ブラックボックス化された不透明なプロセスが、利用企業にとっての課題となっていたという。

 1688Japanでは、注文プロセスが中国の1688サイトと同期され、調達価格が工場の実際の取引価格とイコールになる。また、見積もりからAIによる自動価格交渉、最終的な注文確定までの価格変動や取引状況がリアルタイムで確認。OEMにおいては、最大50日かかっていたリードタイムを7~15日に短縮する。「需要の構造化から納品までの5つのステップを、タオタロウチームの経験と1688のビッグデータ、AIのサポートで効率化していく」(HHOの克琳CEO)。

 また、在庫を持たないEC事業者向けに、ドロップシッピングのソリューションも用意。「タオバオ」や「Tモール」などからドロップシッピングが可能となっており、AIによるテキスト翻訳や画像処理が使える。販売する際には、楽天市場やアマゾン、Shopfy、BASEと連携し、商品データを簡単にインポートすることができる。

 3月31日に都内で開催されたセミナーで、ゴールドバッハの和田太郎代表取締役は「日本の中小企業と中国の良質なサプライチェーンを繋ぎ、日中両国の経済交流を進化させる架け橋になる」とあいさつ。また、HHOの克琳CEOは「タオタロウチームと手を携え、『世界中に難しいビジネスがない』状態を目指す」などと述べた。


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