ゾゾが4カ年の中計を策定、ゾゾタウン以外の開拓強化

2026年05月13日 15:00

2026年05月13日 15:00

 ZOZO(ゾゾ)は2026年3月期連結業績の発表に合わせて30年3月期を最終年とする4カ年の中期経営計画を策定した。骨子は、主力のゾゾタウン事業をさらに強くしながら、ファッション周辺領域への進出を加速し、新規事業が生み出す利益を含めた30年3月期のチャレンジ目標として調整後EBITAを26年3月期比23.8%増となる900億円を掲げた。



 

0514112700_6a0532f41b37d.jpg調整後EBITA900億円の内訳は、ゾゾタウン事業を核にした「MORE FASHION領域」で800億円、ファッション周辺の「NEAR FASHION領域」で50億円、海外展開の「GLOBAL領域」で50億円を計画する。

 主軸の「MORE FASHION領域」の取り組みでは、新規ユーザーとの接点拡大を図る考えで、前期は〝ファッション×音楽〟をキーワードに「ZOZOFES」を開催して音楽好きにリーチしたほか、名古屋で「ゾゾタウン」のポップアップストアを展開するなど実店舗派にもリーチした。

 また、新規取り扱いブランドの開拓にも注力。前期は韓国のファッションプラットフォーム「ムシンサ」との連携強化に伴い、韓国ブランドが一気に拡大。第4四半期(1〜3月)における「ゾゾタウン」の取り扱いブランド数は前年同期比2198増の1万1247ブランドに急拡大した。

 集客面では、AIエージェント時代を見据え、ゾゾ独自のデータを活用してファッション特化型AIを磨き、ファッションのニーズ、興味の段階から関わっていく考えで、ChatCPTアプリでファッションコーディネートアプリ「ウェア」のコーデを提案する取り組みや、対話で日常の服選びをアシストするLINE公式アカウント「ZOZOの似合うコーデAIラボくん」をスタートしている。

 「NEAR FASHION領域」では、国内新規の柱としてゾゾユーザーが喜ぶファッション周辺分野でリスクを恐れずにトライ&エラーを実施する方針で、スキンケア・コスメ、ヘアサロン、フィットネス・ジムなど「自分磨きの市場にアプローチしたい」(澤田宏太郎社長兼CEO)とし、アプローチ手法としては協業や資本提携、自社での事業開発など各市場で最適な方法を選択していくが、「1300万人超のゾゾタウンユーザーを送客できるのは強みになる」(同)とする。

 周辺領域への進出強化の一環として、ゾゾは4月30日付けで、香りの総合プラットフォーム「カラリア」を運営するHigh Link(ハイリンク)の全株式を49億5000万円で取得し、完全子会社化している。

 「GLOBAL領域」では、テクノロジーを軸に北米、欧州で中期的にじっくり取り組む考えで、北米では〝体型変化〟をキーワードに「なりたい自分」を支えるインフラとしてサブスクモデルのボディマネジメントサービス「ZOZOFIT」のダウンロード数が100万件を突破するなど堅調に推移しているようだ。


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