ニトリがECでレビュー獲得強化、新商品の獲得率は248%に拡大

2026年08月26日 14:10

2026年08月26日 14:10

 ニトリホールディングスの国内販売である「ニトリ事業」において、自社通販サイト「ニトリネット」でのレビュー件数の獲得強化に向けた取り組みが進んでいる。あわせてサイトやアプリのUI・UXの改善も行うなど、テコ入れを図っている。


0826175004_6a8ea8bc2cc87.jpg 第1四半期(4〜6月)の通販事業については、まず、商品レビューの投稿の募集企画として、全商品を対象に毎月100人にニトリグループでの購入に使用できるニトリポイントを500ポイント付与する特典企画を実施。新規掲載商品となる当月の対象商品については最大2000ポイントの特典アップも行うことで、レビュー数の確保を図った。

 結果的に、全商品のレビュー投稿件数は4月が前年同月比6.1%減の9633件であったが、5月には同77.0%増の9040件、6月は同62.8%増の1万1432件となり、第1四半期累計では前年同期比34.5%増の3万105件と拡大。とりわけ、新規掲載商品数のレビュー獲得率については、施策後は248%となった。

 レビュー数を意識的に増やすことができたことで、サイトに訪問する顧客が購入の際に参考にできる情報を充実することができ、販売にも大きく寄与したとしている。

 また、平行してサイトとアプリのUI・UXの改善や新機能の追加も実施。第1四半期だけで60項目の取り組みを行い、結果的に当期の買い上げ率は前年同期比で6.5%増となった。一例としては、画面上で家具配置のシミュレーションが行える「AR試し置き機能」を見つけやすい配置にしたことでARの利用率が向上。加えて、「お気に入り商品」の導線についても、商品一覧からお気に入り登録ができるようにしたことで、商品の比較や検討がしやすくなったとしている。

 そのほか、第2四半期以降の取り組みとしては、実店舗とも平行した販促施策があり、7月10日から毎月、テーマを設定して暮らしの困りごとに応える商品を厳選して、その対象商品を10%割引で販売する新企画「毎月テーマ型セール」(画像)も開始。第1弾としては「盛夏対策」をテーマにサーキュレーターや寝具の敷パッドなど季節商材を取り扱っていく。

 あわせて、広告施策としても「ユーチューブ」をはじめとしたSNS広告を強化。SNSでの広告商品と実店舗の売り場でのポップを連動させることで「SNSで人気」という形でデジタル・リアル連動の訴求を図っている。夏の販促商品でもある冷感寝具の「Nクール」については都内・渋谷の大型サイネージを使って、錯視効果を用いた立体3D映像を放映するなど新たな広告展開も図っている。

マケプレ事業は「今は入口」

 なお、ニトリネットに関しては今年から他社商品も出品できるマーケットプレイス型に刷新しており、現在、ベビー・ペット・介護用品を扱うリッチェルや、子供向け家具の大和屋などが参画している。8月7日に都内で開催した決算説明会では、同事業の進捗について「実際にテイクオフはしているが、描いているものに対してはまだまだ」(永井弘取締役)とし、「今は入口に入ったばかりで、状態を見ている感じ」(同)と説明。ニトリとしては家具・インテリアだけでなく、より広範囲の商品を扱っていく考えがあり、同社の集客力を活かしてパートナー企業の商品もECで幅広く取り扱うことで顧客に対してより多くの選択肢を提供する狙いがあるという。

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