通販新聞のコラム COLUMN
699件の記事があります。
2020年03月19日 09:47
手放せない便利さ
新型コロナウイルスの影響は、宅配便の配達にも大きく影響を及ぼしている。国際線の運休により中国など海外からの荷物が届きにくくなっているだけでなく、国内線も運休があり航空便を利用した国内遠隔地間の荷物でも遅配が数多く発生しているようだ。 一部を除くエリア間では大半が送った翌日には商品が届くとい
2020年03月12日 09:46
不自由なときこそ
有事のときこそ人の本性が出やすいものだが、企業としての姿勢も問われる。新型コロナの感染拡大を受けてマスクの高額転売やデマが飛び交う一方、手作りマスクの作り方をウェブ掲載したり、病院などにマスクを寄付する企業もある。 多くの学校が休校などを決めると、出版社や動画配信サービス各社は漫画やドラマ
2020年03月05日 09:10
判断避ける公取
楽天の「送料無料」問題で、公取委は、東京地裁に緊急停止命令の申し立てを行った。公取委の選択肢は、これを除き3つ。調査で違反の是非を判断するか、指導するか、確約手続きを使うかだ。 楽天の意志は固い。調査は、時間と労力がかかる。だが、指導は法的拘束力がない。確約手続きも楽天が翻意しなければ調査
2020年02月27日 10:05
「和」の落とし穴
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」における新型コロナウイルスの感染管理に大きな問題があるとして、神戸大の岩田健太郎教授が行った告発が話題を呼んだ。岩田教授の一連の発言で気になったのは「日本において危機に瀕した現場では和や連帯が求められるが、疲労で判断力が鈍っているのに、連帯して頑張ることにし
2020年02月20日 11:06
悪質転売を防ぐ
新型コロナウイルスの影響で、各所でマスクの品切れが起きている。いくつかの大手日用品通販サイトを見たが、いたるところで「在庫無し」の表示。花粉シーズンとも重なるため、困っている人も多いことだろう。 こうした状況の中、CtoCサイトではマスクの高額転売が発生。常軌を逸した価格設定も多数見られて
2020年02月13日 09:50
今年も続く殴り合い
各社が高額還元キャンペーンを繰り広げ、各サービスを導入する家電量販店などで長蛇の行列ができ、殺気立つほどのにぎわいを見せるなどの盛り上がった昨年に比べ世間的には熱が下がった感のあるスマホ決済サービスだったが、auPAYで2月10日から開始した決済額の20%をバックする高額還元キャンペーンで久々に各
2020年02月06日 10:56
令和の消費とは?
「販売してすぐにセールするのなら、最初からそんなに生産しなければいいのに」。 先日アパレル関係者と話していた際にこんな言葉が聞かれた。某アパレルブランドの商品がすぐにセール価格で売られることに違和感を唱えたわけだ。 アパレル業界では商品の大量廃棄が問題視されている。供給過多により、
2020年01月30日 09:45
生協の自前配送
日本生活協同組合連合会は昨年から、通販事業の商品配送で脱宅配便会社化を進めている。宅配便会社への委託でない、会員生協が行う週1回の食品や生活用品の宅配事業ルートでの配達比率は以前7・9%だったものが36・4%に高まっているという。 メーカーなどから直送する大型商品は従来通りに宅配便会社へ委
2020年01月23日 10:40
モールの在り方の行方
静かに動き始めた2020年。今年も通販市場の鍵を握るであろうネット販売市場だが、同市場を取り巻く環境において、今後、徐々に変わっていくことが予想されるのが仮想モールの在り方だ▼ある中堅のモール運営者は、様々なツールの進化などで各企業が完成度の高い自社通販サイトを作れるようになってくると、出店者のモ
2020年01月23日 10:40
モールの在り方の行方
静かに動き始めた2020年。今年も通販市場の鍵を握るであろうネット販売市場だが、同市場を取り巻く環境において、今後、徐々に変わっていくことが予想されるのが仮想モールの在り方だ▼ある中堅のモール運営者は、様々なツールの進化などで各企業が完成度の高い自社通販サイトを作れるようになってくると、出店者のモ
2020年01月16日 09:53
五輪イヤーの展望
いよいよ五輪イヤーとなる2020年が幕を開けた。グッズやスポーツ用品、各種イベント開催など関連消費の拡大がどれだけ進むのかも注目される。 通販市場と五輪の関連性についてはどうか。昨年、いくつかの通販企業にも聞いてみたが、五輪関連グッズを扱えるようなオフィシャルパートナー企業でもない限り、そ
2020年01月09日 09:53
巧妙化する手口
”定期縛り”の表示をめぐり、消費者庁が特定商取引法に基づく初の処分を行った。ただ、違法認定の一部は、行政による裁量の余地が大きいものもある。 処分自体は妥当なものだ。「著しく小さい文字」で条件表示したり、あえて「スクロールバー」を表示しない、「注文完了ページへ」と表
2019年12月25日 11:20
情報窃取で新手法
12月に発覚した、象印マホービンの情報流出事件。不正アクセスで個人情報を抜き取ってから顧客のメールアドレスに「クオカードが当選したが、送料が必要になる」というフィッシングメールを送り、偽ページでカード情報を入力させるという新しい手口だった。 象印から送信されたように装っていたため、騙される
2019年12月12日 09:49
その名を継ぐもの
先日、アスクルの物流拠点を見学した。目を引いたのは人にかわり正確に商品をピッキングするロボット。その1台は「Sho」と名付けられている。 今年の通販業界を振り返って最も印象深い出来事はアスクルとヤフーの対立だ。その是非は別として親会社に公然と反旗を翻し、堂々と自らの考えと批判を繰り広げたア
2019年12月05日 10:01
「○○ペイ」の行方
今年の新語・流行語大賞が発表され、トップテンに「○○ペイ」が選出された。確かに今年は「PayPay」や「LINEペイ」「メルペイ」などスマートフォンを使ったコード決済サービスの話題が多かった。 各社が激しく競う中で、ヤフーとLINEが経営統合することに。となると「PayPay」と「LINE
2019年11月28日 09:51
高まるデータの価値
ヤフーの親会社であるZホールディングス(ZHD)とLINEの経営統合が発表された。統合に至った理由として両社の社長はグローバル展開を行うIT大手企業への危機感を口にした。中でも米中の巨大テックカンパニーの存在が大きい▼具体的にはグーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルの頭文字をとった米国の「G
2019年11月21日 09:57
自社EC休止の代償
ユナイテッドアローズの自社ECが休止して2カ月が経つ。システム刷新に失敗し、11月下旬には旧システムで再オープンする見通しだが、その間、自社ECの売り上げはゾゾを中心とする外部モールに流れた。 それだけでなく、消費者はアパレルの自社ECで新作などを確認してから実店舗に来店するのが当たり前と
2019年11月14日 09:45
物流拠点のロボット化の進展は早まるか
ロボットをはじめAIを用いてなどの物流拠点での生産性を向上する取り組みが徐々に進展し始めている。実際に稼働しているところや実験を行っている場に赴く機会が増えたが、その際に感じることは、今後どれくらいの期間を要して普及することになるのかということだ▼ロボットにしてもAIにしても導入するための投資額は
2019年11月14日 09:45
物流拠点のロボット化の進展は早まるか
ロボットをはじめAIを用いてなどの物流拠点での生産性を向上する取り組みが徐々に進展し始めている。実際に稼働しているところや実験を行っている場に赴く機会が増えたが、その際に感じることは、今後どれくらいの期間を要して普及することになるのかということだ▼ロボットにしてもAIにしても導入するための投資額は
2019年11月07日 12:52
不親切なアプリ
「キャッシュレス・ポイント還元事業」が始まって1カ月半。対象店を検索できる「キャッシュレス推進協議会」のアプリが「使いにくい」とユーザーからの評判が悪い。 記者もインストールしてみたが、確かにこれは不親切だ。地図上に対象店を示すピンが立っているが、全て同じアイコンなので、どんな店なのかタッ
2019年10月31日 10:07
不見識な国会議員
新経済連盟が国会議員向けに「デジタル大国中国に学ぶ」というテーマでセミナーを開催した。あきれたのは議員からの講師を務めた鉢嶺登理事(オプトHD社長)への質問だ。 自民党の大岡敏孝衆院議員は「先日安倍総理が『ペイペイ』で支払いをしていたが、総理が何を買ったか中国に筒抜けになっているのではない
2019年10月24日 13:42
中身より見た目が大事
「見た目ではなく、中身が大事」。人の場合はその通りなのだろうが、”商品”の場合は少し違うようだ。 アスクルはメーカーとともに店販を前提とした店で目立つパッケージではなく、暮らしに馴染むデザインの日用品などを開発しているが、中身は変えずパッケージを変更しただけで売り上
2019年10月24日 13:42
中身より見た目が大事
「見た目ではなく、中身が大事」。人の場合はその通りなのだろうが、”商品”の場合は少し違うようだ。 アスクルはメーカーとともに店販を前提とした店で目立つパッケージではなく、暮らしに馴染むデザインの日用品などを開発しているが、中身は変えずパッケージを変更しただけで売り上