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「モール知ってもらう機会に」【aCLの八津川社長に聞く アフィリエイト導入の背景は?㊤】 手数料の上限は千円に変更

2020年11月26日 07:30

 auコマース&ライフ(aCL)では、運営する仮想モール「au PAYマーケット」の出店者向けに新しいアフィリエイトプログラムを導入する。アフィリエイター経由で商品が売れた際には、店舗は商品カテゴリーによって売上額の2~8%を負担するというもので、反発の声も聞かれた。「アフィリエイトはネット販売における重要な打ち手。店舗にも利益をもたらすはずだ」と語る八津川博史社長に聞いた。
 






 ーー導入に際し、出店店舗にはどのような説明をしたのか。

 「当社の営業が出店店舗に対し、電話で説明したほか、場合によっては直接出向いて話をした。都合8回に渡って周知している。個別に質問があった店舗に対しても、対面やビデオ会議、メールなどで説明の場を設けている。10月に入ってからは、一部店舗からの協力を得て、アフィリエイトの導入に関するオンライン座談会を2回実施し、さまざまな意見をいただいた。また、10月28日には店舗向けに戦略説明の場を設けている」

 ーー導入後の店舗の反応は。

 「10月に導入し、11月から課金する形となっているが、反発の声はほぼない。導入以前にはさまざまな意見をいただいたが、一部の店舗からは『もっとアフィリエイトを強化してほしい』という声も出ている。ただ、これは店舗が扱う商材によって変わってくる部分だと思う」

 「座談会でも『店舗にとって利益に資するものなら積極的にやりたい』という意見が多かった。店舗の中でも利益を確保しやすいメーカーや、リピートする商材を扱っている店舗からは期待のする声が出ている。一方で、リピートが期待できない型番商品を扱う店舗からは、厳しい指摘もあった」

 ーーアフィリエイトへの参加を希望しない店舗に退店を促すなど強硬姿勢を示した。

 「ネット販売においてアフィリエイトは重要な集客手段。これまではやってしかるべきことができていなかったわけで、後発がゆえに遅くなっていた部分だ。今回のプログラム導入で、新規客の獲得や既存客の利用拡大を図るのが目的となる。アフィリエイト経由でこれまで以上の売り上げが見込めるし、店舗に利益をもたらすと考えている。一部店舗への導入ではなく、基本サービスとして全店舗の参加を前提としている。ただ、今後も店舗とは丁寧なコミュニケーションを取っていくつもりだし、協議にも応じる」

 ーー任意団体「楽天ユニオン」と話し合いの場を設けた。同団体の顧問弁護士からは「プログラムの導入で送客が増えて店舗の利益につながるかが問題だ」という指摘もあった。

 「11月以降分かってくる部分だが、出店者にもユーザーにも支持される形にできるかが、プラットフォーマーとしては大事になってくると思う」

 ーーサービスの本格導入が1カ月遅れた理由は。

 「改めてサービスを検証し、ブラッシュアップを図った。具体的には、アフィリエイト手数料の上限を設定した。店舗からも指摘があった部分で、1商品あたり税込1000円を上限とした。これにはシステムの対応が必要になってくるほか、正常に動作するかの検証も求められる。さらには『店舗への周知期間が短い』という指摘もあったので、課金開始を1カ月ずらして11月1日とした。アフィリエイターの拡大も進めているので、10月分の費用は当社が負担している」

 ーーアフィリエイターにはどのように売り場としての魅力を打ち出すのか。

 「料率だけにフォーカスするのではなく、サービス開発などでアフィリエイターへのメリットを打ち出していきたい。当モールは『au』ユーザーにはお得な買い物の場となっているので、auの顧客がお得さに気づくきっかけの場になればと思う。こうしたユーザーに、まだまだ当モールの存在を周知できていない部分がある。アフィリエイトという、これまで取り組めていなかった施策を実行することで、これらのユーザーに知ってもらう機会や使ってもらう機会が提供できれば、売り上げ増にもつながるのではないか」(つづく)

 
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