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全日空商事 空港起点にブランド認知へ、グループ売店で通販商品販売へ

2023年12月14日 12:00

 全日空商事では、公式通販サイトである「ANAショッピング A―style」について、リアルも活用したブランド認知の拡大を進めておりており、ANAグループ間での連携を図っている。平行してオリジナルグッズの企画開発も強化するなど、旅客サービス利用者全体への訴求を高めている。

 10月6日にはANAグループのANA FESTAが羽田空港で運営する「ANA FESTA羽田到着ロビーギフトショップ」を改装し、一部のコーナーを使ってA―styleの初の公式実店舗を併設した売り場を展開(画像)。A―styleで取り扱っているオリジナル商品を中心に販売しているほか、店内にデジタルサイネージを設置して、商品紹介や検索ができるようにもなっている。

 店内にはQRコードも設置してA―styleへの送客を図るなど、グループとしての資産を高めるためのOMO戦略の一環として実施。「今でも部分的にはあったが、このような大々的なスペースとなったのは初めて。カバン類などオリジナル商品が好調で想定以上の売り上げになっている」(同社)と説明する。

 旅客サービス利用者の目につきやすい空港というリアルチャネルを活用することで、ターゲットとするビジネスマン層などへの認知拡大につながっているようだ。今後も規模の大きな空港の店舗などを通じて同じような建付けで展開スペースを増やすことも考えている。

機体パーツの加工品を販売

 同じく、グループ間でのシナジーという観点では、ANA Xが企画販売している海外ツアーとの連携もある。同ツアーは航空ファンのためのスペシャルツアー「モハーヴェ空港を訪れるロサンゼルス4日間」として実施されているもの。50人限定の企画で、すでに定員以上からの申し込みがある人気の企画となっている。

 この企画では退役した機体が数多く集まる同空港において、ANA退役機の中から、航空ファンの間でもコレクションアイテムとして人気の機体パーツの加工品を、ツアー参加者に向けて、後日、A―styleで販売する内容で連携している。

 加工して商品化できるものには限りがあるが、「こういったことにニーズがあることはグループとして感じている。このイベントを通じて別のサービス展開も検討できる」(同)とした。

 関連して、オリジナル商品の強化についても、航空機の部材を活用した企画を継続して展開している。

 10月20日から販売しているものでは、ANAの777型機エコノミークラスシート用に作られた生地を使い、トラベルポーチなどを開発して販売。限りある資源を有効活用する「ANAアップサイクル・プロジェクト」の一環としても行われているもので、コアファンやリサイクル愛好家を中心に支持を得ており、アイテムによっては完売しているものもある。

 アップサイクルやESGなどにまつわる商品開発は会社全体で高い関心を持っているため、まだまだ、規模は小さいながらも、グループを挙げて今後も意識的に取り組んでいく考え。
 
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