〈邱開洲執行役員に聞く 「TikTok Shop」の現状〉 「動画制作者への浸透進む」 市場の関心、予想上回る

2025年08月27日 16:08

2025年08月27日 16:08

 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は6月、アプリ内で商品の販売から購入が可能となるEC機能「ティックトックショップ」の提供を開始した。事業者はアプリ内のショッピング対応コンテンツを通じて消費者に直接販売できるようになる。サービス開始後の動向や、サービスの独自性などについて、TikTok Shop Japanゼネラルマネージャー執行役員の邱開洲氏に聞いた。

〈通販新聞 9月4日付 第2004号 (2025年8月28日発行) 2面〉


 ――サービス開始後の動向は。

 「市場の関心は当初の予想を上回っており、セラーの参加率も高い状況だ。ショート動画やライブ配信など、自社でコンテンツを積極的に発信するセラーも活発で、数値面からも努力の成果がみてとれる。一方、クリエイターとのマッチングを行う『オープンコラボ』の活用については、まだ不慣れなセラーが多く見受けられるが、当社によるサポートを通じて徐々に浸透してきている。クリエイターコミュニティーにおいても、TikTok Shopへの参加が少しずつ浸透し始めており、積極的に携わってくれている。一方で、まだ運用面で慣れていない方も多く、従来のマーケティング寄りのコンテンツから、コマースを意識したクリエイティブへのシフトが進みつつある段階だ」

 「ユーザー側の動きとしては、現時点ではまだリーチは限定的ではあるものの、購買率やリテンション、ポジティブなレビューなどを総合的に見て、一定の満足度が得られていると考えている」

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