「TikTok Shop」が都内でマッチングイベント 60社出展、著名企業も多数

2026年03月25日 14:31

2026年03月25日 14:31

 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のEC機能「ティックトックショップ」を提供するTikTok Shop Japanでは3月18日、都内でメーカー・販売店と動画投稿者とのマッチングイベントを開催した。ファッション、美容関連、日用品、ホーム&リビング、家電のカテゴリーから、メーカーや販売者などの事業者は60社超、動画投稿者は約240人が参加した。


0325171342_69c399362b540.jpg イベントには、ヨドバシカメラやアイリスプラザ、富士フイルムなど著名企業もブースを出展。各社が商品を展示し、動画投稿者と交流した。当初は20社限定だったが、出展を希望する事業者が多かったことから、最終的には60社以上が参加した。TikTokは若年層の利用が中心だが、今回のイベントではターゲット層に偏りが出ないよう、事業者、動画投稿者共にさまざまなジャンルから選定したという。

 昨年10月に再出発したばかりの、「イーザッカマニアストアーズ」を運営するズーティーでは、「まだまだ今まで買ってくれていたユーザーに、サイトが再オープンしたことを気づいてもらえていない」(石川直子氏)という。ユーザーへの告知と、新規顧客獲得を目的としてティックトックショップに参入した。石川氏は「もっといろいろな人にショップを知ってもらうため、イベントに参加した。当社を知らない動画投稿者ともたくさんコミュニケーションを取れたし、何人か動画投稿者からは具体的なコラボの話をもらえたので、それに向けて早急に準備していきたい」と手応えを口にする。ティックトックショップそのものは「楽天市場店などに比べると、全く売れていない」(石川氏)というが、「扱う商品がまだまだ少ないので、動画投稿者やユーザーの声も店舗に反映させながら取り組んでいきたい」とする。

 「アットライズ」を運営するライズクリエイションでは、「昨年7月にティックトックショップへ出店したが、思った以上に売れている」(中村信哉代表取締役)。まな板やせいろ蒸し器などのキッチン用品が売れている。商品紹介動画は自社で撮影しており、700万回再生されたものもあるという。とはいえ「まだまだティックトックでの認知度は低いので、こうしたイベントに参加することで高めていきたい」(同)。自社で動画を作成する場合、どうしても一般的な商品紹介に終始しがちなことから、「動画投稿者には独自の世界観や特色を出してもらいたい」と期待を込める。

 美容・健康関連機器などの企画・販売を手がけるMTGでは、美容ブランド「ReFa(リファ)」の商品を展示。ダイレクトマーケティング事業本部の土屋勇貴グループリーダーは「動画投稿者と良い出会いがあればと思い、出展した。商品価値が伝わるきれいな動画で、もっと商品を広めてもらえれば」と話す。ティックトックショップについては「もっと数字のインパクトが欲しい。認知拡大だけなら良いかもしれないが、ショップとして運営を継続するには、プラットフォーム全体で売り上げを増やしていって欲しい。(ティックトックショップは)ブランディングが重要な時期だと思うので、消費者にうさん臭い印象を持たれないよう、国内のメーカーやブランドが前面に出ている状態にしたほしい」と注文をつける。

 医食同源ドットコムでは、カップの麻辣湯(マーラータン)などを展示。「動画投稿者がティックトックショップで当社の麻辣湯を取り上げてくれた効果で、コンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーでの採用が増えたほか、売り上げにもつながっている」(マーケティング部の舩木零良次長)という。今後も新商品のプロモーションなどに活用していく方針だが「同じ動画投稿者に紹介してもらうケースが多いので、ティックトックショップの認知度を高めることで、もっと動画投稿者を増やしてもらいたい」(同)と要望する。

 一方、イベントに参加した動画投稿者からは「自分が持っている商品も出展されていたが、知らなかった機能や特徴について、担当者から直接聞けたので非常に良かった。これまでとは違う目線で動画が作れる」「『こんな商品があるんだ』という気付きがあった。うまく動画を作れば、消費者の購買意欲を引き出せるのではないか」「量販店には置いていない商品もあり、思ったより品質が良かった。触れてみてこそ商品の良さがが分かり、紹介しやすくなるので、参加して良かった」「40代以上の男性がフォロワーの中心なので、さまざまな層に刺さる商品があればもっと良いのではないか」といった声が聞かれた。

 TikTok Shop Japanでは、イベント後のコラボ増加やアフィリエイト売り上げの増加など、定量的なデータをもとに、同様のイベントを今後も開催するかどうかを決めるという。

カテゴリ一覧