STRACTがAIで商品データ最適化、各プラットフォーム固有の仕様に合わせ5分で生成へ

2025年10月01日 17:57

2025年10月01日 17:57

 各通販サイトを横断検索して希望商品を最安値で購入できるアプリ「PLUG(プラグ)」を展開するSTRACTは10月から、EC事業者向けに取扱商品のデータを価格比較サイトなど出品先の仕様に従ってAIで最適化、当該事業者に提供する「PLUG Commerce Gateway(プラグコマースゲートウェイ)」を開始した。


1001175643_68dceccb0947f.jpg EC事業者が価格比較サイトや商品検索サービスなどで自社を表示させる場合、各プラットフォーム固有のフォーマットに合わせて商品データを加工し、その後も定期的な更新が必要だった。「EC事業者の抱える煩雑な商品データ管理という課題をAIの力で解消する」(伊藤輝社長=写真)とする。

 商品データの最適化のための初期費用や固定費などは徴収しないが、当該商品は「PLUG」に掲載され、「PLUG」経由で実売があった場合、商材によって異なるが商品価格の0.5~20%を成果報酬手数料として徴収する。今後はクリック課金にも対応していくという。

 当該サービスの利用には「ショッピファイ」、「ネクストエンジン」、「グーグルマーチャントセンター」で商品データを登録済の事業者のみにスタート時点では対応。10月末には希望事業者の通販サイトをクロールし、それをもとに商品データを生成することで対応する機能を実装する予定とする。

 利用希望事業者は管理画面から5分程度の簡単な操作を行うことでAIが当該データを各プラットフォームの特性に合わせて商品画像や説明文を自動生成したり、欠損情報を生成・補完する。なお、初回設定後は人的介入なしで自動的に最新で最適な状態を維持するデータの自動更新などを行う。それらの最適化した商品データはEC事業者にフィードバックされ、自由に使用できるもの。商品データの最適化の対象とするプラットフォームは「価格コム」、「Meta」、「グーグルショッピング」などに対応する予定。今後、「TikTokShop」など事業者のニーズを見ながら拡充していく。

 すでに2カ月前からテスト運用を開始しており、ニッセンなど複数社が利用している。「PLUG」ですでにデータ連携する約2200事業者の利用を促し、早期に利用サイト数を増やしていく考え。

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