三井不動産レジデンシャルが宅配ロッカー空き状況を案内、住戸用と共用を連携で住戸用優先し配達へ

2025年10月22日 17:40

2025年10月22日 17:40

 マンションの販売などを行う三井不動産レジデンシャルは10月20日、宅配ボックスの製造販売などを行うフルタイムシステムおよびPacPortと共同で共用宅配ロッカーと住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーを連携させて空き状況を把握、入居者向け宅配ロッカーが開いている場合は宅配事業者が優先して宅配できるよう荷物を配達すべき宅配ロッカーを自動で案内する仕組みを開発、都内のマンションに導入した。


 同仕組みの導入で宅配事業者は荷物を各住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーに多く配達できるようになり、居住者の利便性向上や配送員の負担軽減につながるようだ。

 同仕組みを導入したのは三井不動産レジデンシャルが開発し、5月に竣工した都内の分譲マンション「パークコート北青山」(10階建て、総戸数・28戸)。共用部に設置するフルタイムシステムの共用部用の宅配ロッカーと各住戸前に設置するPacPortの居住者専用宅配ロッカーを連携させて互いの空き状況をリアルタイムで見える化し、共用宅配ロッカーを宅配事業者が操作することで液晶画面を通じて空き状況を案内、住戸用宅配ロッカーが空いている場合は優先して荷物を届け、各住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーに入りきらない荷物は共用宅配ロッカーに配達するようにする。

 今後も導入効果を検証しながら三井不動産レジデンシャルが開発する新築マンションに順次導入していくという。

 三井不動産レジデンシャルによると同社が手掛ける新築分譲マンションにPacPortが展開する玄関前に置く居住者専用宅配ロッカーの設置を進めてきたが、宅配事業者が当該マンションの共用宅配ロッカーに荷物を配達するケースがあり、居住者にとっては荷物受け取りの利便性低下につながり、また、宅配事業者にとっても宅配ロッカーの非効率な利用となり再配達が発生する要因となっていたという。

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